33.旧世界からの刺客
お待たせしました、この世界の解答編です。世界の真実に迫ります。
更に33話に来て、やっと!! 魔王ジュピタリア・メイザー版、メサリアのビジュアル初公開です! というのも、恐らく1話冒頭にある魔王のビジュアルでご想像していた方も多いのではないでしょうか。アレはあくまで初期イメージボード。魔王らしくはあっても、皆が畏怖し美貌に魅了される絶対者って感じはしませんよね。
下のビジュアルは、6話から数回に渡るメサリアの変身時の姿です。こんな見た目なら、周りの驚愕ぶりにも納得!?
キャラクター紹介⑮ ジュピタリア・メイザー
※ユノレヴィアのイラストは第12部分をご覧下さいませ。
「そう驚かないでよ。500年間眠ってて身体がなまってるの、あなたたちの声が頭にグワングワン響くわぁ」
美しい長い銀髪のエルフは細くも実った身体を伸ばすと大あくびをした。卵の液体が艶めかしく彼女の全身を潤している。まるで湯浴みを終えたお姫様が浴室で寛いでるようだ。
「何よ? そろいもそろってみんなして黙っちゃって。私に見惚れてるの? フフッ」
一言も発さずに自分を唖然と見つめる集団に対して、両手で両側の銀髪をバサッと掻き上げ水しぶきをあげるエルフ。美しい銀髪が背景の卵の淡い光に反射してキラキラ煌めいた。
「せ、先輩は!?」「どなたですか!?」
メサリアとメルトがそれぞれ聞き返す。
「あらあら、随分とまぁカワイイ女の子に生まれ変わったものねぇ、ジュピタリア。念願の女の子の生活を送れてるのかしら?」
エルフがクゥエイスを見つけると、クゥエイスは畏まって頭を下げた。
「久しぶりね、執事さん」
「お久しぶりです。ここにおられたのですね、ユノレヴィア様」
一同「ユノレヴィア!?!?」「あなたが!!?」
先ほどからデレデレやらしい顔をしているオルデイルをメルトがすかさずぶっ飛ばす。
「初めまして。私は全てのエルフの真祖。ハイエルフのユノレヴィア・クレスヴェル・ユグドラシルです」
「あなたがユノレヴィア…」
メサリアがやや俯き呟く。
「やっぱり記憶を失ってるのねぇ。でも、それも時間の問題かなぁ」
「それよりも、先輩は!? クレステル先輩が!!」
ユノレヴィアがやれやれという感じに肩の力を落とす。
「あぁ、あの娘ならもういないわ。だって私が食べてしまったもの… ウシュシュ」
美しい見た目に反する気持ち悪い笑い方をするユノレヴィア。それが全てを物語っていた。
33.旧世界からの刺客
[ムーンレフテン陸島北 ヘルフレイヤ高原]
「ネフィさ~ん、ドゥラクさ~ん! こちらにもありましたぁ~!」
高身長の青年が大きく手を振ると、鉈に乗った白い妖精が直ぐに駆けつけた。
「お見事です、ネイサ。上位薬草の群生地ですね… これだけあれば十分でやがります」
「そうだね。これ等を収穫したら、そろそろ人界へ戻ろう!」
後からやって来たドゥラクが軍手を付けたその腕で額の汗を少し拭った。
ムーンレフテン陸島の北の端にあたるヘルフレイヤ高原は、断崖絶壁を挟んで魔大陸側に巨大なラズオラ山脈の壁が迫っているため、たどり着くにはギュフテリッヒ岬側から回り込むしかない。
フレデリアの森を抜けると大きなエメラルド色の湖があり、その向こう側一面に草原が広がっている。ギュフテリッヒ岬でもそうであったが、雲と霧に覆われており、視界が開けたり見えなくなったりの繰り返しであった。
《チュンチュン》《チチチチ》
朝の鳥のさえずりが聴こえる。一夜をこの場所で明かした3人組は、早朝から再び上位薬草の採取を始め、既に3時間ほどが経過していた。
「それにしても、流石にそろそろ鼻がキツイね… 薬草特有の刺さるような臭いで鼻が麻痺を起こしてるよ」
「マスクぐらい持って来やがれです」
「実はメルト君の施術頼みだったんだよ。出発前に打ち合わせしててね。でも彼女はもういないし」
ドゥラクが手慣れた手つきで薬草を採取していく。採取した薬草はネフィルロッツェが持っている袋に放り込まれる。
「メルト、元気でやってるでしょうか…」
白き零魔の姿のネフィルロッツェが袋を両手にかがみながらぼやいた。
「大丈夫だと思うけどね。メンバー的にはあちらの方が大戦力だし」
ドゥラクが爽やかなウィンクをかました。即座にネフィルロッツェが頭を叩き落とす。
「なんで!」
「なんとなくです」
そのやり取りを見ながらネイサがクスッと笑った。
「大丈夫だと思いますよ。恐らくメルトさんたちは今、僕たちの真下の谷底の地中にいます」
「なんで分かるんだい?」
「実は僕とクレステルさんとメサリアさんは魔術回路で少々繋がりがある状態でして… 恐らくその気になれば念話でも出来そうな感じなんですよね。その感覚が彼女らの無事を教えてくれています」
ネイサが両目を閉じるとじっと動かなくなる。どうやら二人の感覚を感じているようだ。
「文字通り、随分と凄い二人とのコネができたようだねネイサくんは」
「はい。元々勘は鋭い方でしたが、最近は更にその感覚が研ぎ澄まされていくかのようです。人の感覚を超越した気分です」
「フフッ」
ネフィルロッツェが笑う。
一同「あ、笑った!」「ネフィくん!?」
「なんか、アタシも変な気分なんですよね。メサリアに敗北してから、やけにスッキリした気分っつーか」
ドゥラクとネイサがネフィルロッツェの垢が抜けた優しい表情にホッコリと和む。
「僕が言うのもなんだが、ここに来れて良かったねネフィくん」
「そうでやがりますね」
3人は収穫が済むと、野営地へと戻り荷物をまとめた。
「ドゥラク。森を抜けたところにあった湖の水も汲んで帰りましょう」
「勿論だよ。あのエメラルドの湖水はここら辺の薬草の成分を沢山含んでいる。言ってみれば水出しハーブティーだねぇ。恐らくハイポーション相当の治癒効果は期待できるね」
「なんだか自然の恵みの宝庫ですよね、魔大陸って」
ネイサが空を見上げる。
『メサリアさん、クレステルさん。僕をミストレムリアへ連れて来てくれてありがとう』
3人は野営地を後にした…
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[ポラステリウム・エポック 中央ブロック]
一同「えええええええええええ!?!?!?!?」
ユノレヴィアが両耳をわざとらしく塞いで目を瞑った。そして再び耳から両手を離す。
「ユノレヴィアさんがクレステルさんの本体!?!?」
メルトが目を大きく見開く。
「そうなの。私がここの装置、転生器官を使って精神体を人界へと送り、記憶を封じて別個体として解き放った存在、それがクレステルよ」
「精神体!? でも先輩には肉体がちゃんとありましたよ!?」
「あなたの獣化魔法アニマフレアと原理は同じよ。真祖の私だからこそ出来る芸当よ」
話しながらユノレヴィアはあらかじめ用意されていた専用の衣服を身に纏った。露出が多く、人界のどの文化にも該当しないような見たことのない衣服だ。
「おいおい、そうは言うがアンタぁお嬢ちゃんの雰囲気の欠片もないじゃないか。まさかクレステルの奴…完全に消滅しちまったのかぁ??」
「うそ…先輩…??」
オルデイルが皆が疑問に思っているところをついた。メサリアが一気に不安になり泣きそうになる。
するとユノレヴィアがその美しい身体で前かがみになる。たわわに実った乳房の谷間が強調され、オルデイルに向かって悩殺ポーズが炸裂した。
「あ、あらん嫌だわオジサン。あ、アタシなら今あなたの前にいるでしょ。そんなにアタシだと認めたくないほど魅力的なのね、デュフフフ」
ユノレヴィアがわざと半開きの目つきで口の右端だけ釣り上げて笑う。それは、今まで皆が共に旅をしてきたエルフと声も仕草も全く同じソレだった。
「お、おおおおクレステルじゃねぇかぁああ!」
オルデイルが指をさして大袈裟に驚く。
「先輩いいいい!!!」
メサリアがユノレヴィアに抱き着いた。その目からは涙が溢れている。
「ご、ごめんねメサリアちゃん。アタシならここにいる」
ユノレヴィアがメサリアの頭を撫でる。クゥエイスとメルトがその様子を優しく見守った。
「…っていうか私にとってはアンタの変わりようの方がビックリなのよ、ジュピタリア」
瞬時にユノレヴィア調に戻る。メサリアが目を赤くしてユノレヴィアに向き合った。
「確かに今までアンタと旅してきたのよね。でもいざ記憶に目覚めると、以前のアンタとのギャップが… と、特にあの(わらわ)口調が、ダッハッハッハ!!」
「言ってくれるじゃねぇか! ユノおおおおお!!」
そこにいる誰もが見ていた、そして目を疑った。先ほどまでそこにいた金髪の聖女の髪の毛が、燃え盛る炎のような真紅に染まりあがる。
両手両足は火竜のような鉤爪のものへと変化し、肉つきの良い太ももと股ぐらから下半身は紅い体毛に覆われ、両目は鋭くつりあがり、口からは牙が生える。純白の薄着が引き裂かれると、大きな乳房が現れ、妖艶な魔獣の容姿へと変化した。
身体をのばすと、生まれたての雛が羽を伸ばすかの如く、黒い大きな翼竜の翼が背中の腰あたりから姿を現す。そこには神話にしか登場しないであろう妖艶で美しくも猛々しい魔人の姿が_____
_____ああああ、メサリア!! ダメでしょほらぁ!! …ああ、んもぉ、服が破けちゃったじゃないですか勿体ない!!」
メルトがすかさず注意する。
「あ、はい、すみません」
「むやみに変身しない!!」
「はい!」
一同「ブッ……… ハハハハハハハハハハ!!!」
笑いがその場を支配した。ユノレヴィアは腹を抱え転げ込み、オルデイルは泣き笑い、クゥエイスはニッコリ拍手を送っている。メルトもつられて笑い、メサリアは顔を真っ赤にして俯いた。
そして、ひとしきり笑い転げるとユノレヴィアはメサリアと向き合った。
「500年前の魔王決戦の時、私はポラステリウム・エポックの中央管制エリアで戦いの様子を監視していた。そしてアンタの転生を、私がシステムを作動させて行ったのよ。それから私は考えた…」
親友のアンタがいない世界なんて退屈だ。だったら私もひと眠りして、ジュピタリアと同時期に同じ場所で目覚めよう。
どうせなら記憶を封じて、一から再び仲良くなろう。
「私はここと魔王城の守りを完備して、アンタを追いかけるように眠りについた。そして、500年後も私たちは親友になっていた」
ユノレヴィアが優しくメサリアに微笑む。メサリアは涙目でユノレヴィアを見つめ返した。
「いい話ですね。敵側だった魔王の友情の話なのに、なんだかとても涙がでてきます」
メルトがもらい泣きする。
「そうやって並んでいると、本当に500年前を思い出します」
クゥエイスが立ち並ぶジュピタリアとユノレヴィアを眺める。
「まさか、私が最初にクルス・オグナで出会った時から、2人の真祖と共に旅をしていたとは。本当に驚きですねぇ」
「2人の真祖! 要するにメサリアが魔人の真祖、クレステルさんがエルフの真祖ってこと? え? 今いる同種族は二人の子孫?」
メルトが疑問をぶつける。
「いやいやいや、私子供産んでないし!!」
「私もジュピタリアほど遊んでないし、子はいないわよ」「んな! 遊ん……」(ぐぬぬ)
メサリアとユノレヴィアが否定する。
「えっ? じゃあどうやって」
「その秘密もこの転生器官にあるわ」
「オルガン… なんですか??」
メルトが目を細めて、頭の上に?を沢山浮かべた。
ユノレヴィアがポラステリウム・エポックをぐるりと見渡す。そして、ゆっくりと口を開いた。
「簡単に言うとね… この施設は旧世界の人類の箱舟なの。冬眠も転生も担う旧人類最後の砦
かつて、ここには何万人という旧人類が眠っていた… そして新しい世界へと、人生へと旅立って行ったわ…
転生を果たした人の身体はここに保管され、転生後の人生を終えるとここの身体も朽ちて滅びるの
ここのゆりかごは『卵』であり、やがて『棺桶』となる
転生後の種族にもよるけど、第二の人生を終えた者たちの身体はこのゆりかごでも朽ち果てる
ここに存在する数多の卵のうち、今現在稼働しているのはたったの3台だけよ」
それを聞く誰もが、何一つ言葉を発せずにいた。それほどに、ここに眠る真実は彼らの想像を超越していた_____
「朽ち果てる…」
メルトが周囲の卵を見渡す。よくよく見てみると上層部の卵の光がない部分にも卵らしき影がビッシリと埋まっている。
淡い光を発する球体の内部を目を凝らしてみてみると、朽ちて腐り落ちた人間のなれの果てがそこにはあった。
「ヒッ」
「おいおい、これ…全部死体かぁ?? ここは墓場だったのか??」
オルデイルがクゥエイスに身を寄せて震えあがる。
「3台? それは私のとあの2人の?」
メサリアがユノレヴィアへ問う。
「ええ、そうよ。とりあえずその二人を覚醒させましょ」
一同「2人!?」「覚醒させる!?」
ユノレヴィアがジュピタリア風メサリアに抱き着いてそう言うと、メサリアと視線を交えた。
「あの二人か。わらわも朧気ながら思い出して来たわ」
「…ぷっ」
メサリアがユノレヴィアの尻を蹴っ飛ばす。なにかとちょっかいを掛けるハイエルフを端へと追いやると、メサリアは他の皆へと言葉を連ねた。
「わらわが500年前ここにいた時、この施設の最奥にある2台の人口冬眠器官が稼働中じゃった」
一同「ハイバーポット?」「は、はい?」
「1000年以上前の… 旧人類の生き残りじゃ_____
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[ポラステリウム・エポック 中層人口冬眠システム]
卵がビッシリと壁に埋め込まれている空間の中央部分には、遥か天井へと続いている巨大な木の幹のような、周囲のパイプが集まって出来た柱が建っている。
それこそが、この転生器官の中央管制システム棟であり、正面のエレベーターに乗って昇った中層には管制室と職員用住居エリア、そして周囲の卵とは別の特殊な円柱が数体設置されていた。
「なんなんですか、ここのモノには魔力は感じません。ですが、巧みに作りこまれた何かを感じます」
メルトが管制室をきょろきょろ見渡す。
「メルトや。コレは非情に精密なカラクリで「機械」というものじゃ。旧世界の産物じゃな」
「機械!?」
メサリアがメルトに説明する。
「何世紀もの間人の手が加えられることはなかったけれども、ここのコンソールはちゃんと生きているようね。よかったわ」
ユノレヴィアが管制室の端末を操作すると、稼働音と共に奥の扉が自動で開いた。
「なんだなんだぁ、なんなんだよもぉ!」
「なるほど。カラクリも突き詰めていけば、魔法の施術と同じで指令系統と受信系統と現象で構成される。無機物で魔法と同じことをやっているわけですね… 実に面白い。マナじゃないとしたら動力源はなんだろう…」《ブツブツ》
驚いてばかりのオルデイルとは違い、メルトの理解と飲み込みが早い。
一同は開かれた扉から、奥の部屋へと移動した。そこには先ほどまでの卵型の機械とは違った、円柱型の機械が部屋の中央に4台、床から天井へと繋がれていた。
「これは………!?!?」「おおっ…!?!?」
視界に飛び込んで来たのは、真っ白い肌と漆黒の髪の毛の麗しき女性。その者は、見慣れぬ異国の黒い衣を纏い、淡い蒼白に光る円柱の中を漂っていた。
「ノグルシアの紫電の民? からくり紫苑??」
メルトが自分の知識と照らし合わせる。
「紫苑!? あぁ、あの子もそう言えば人界に眠っているのよね。もとはと言えば、あの子もこの子も同じ大和民族よ。旧世界のね。特徴的にはノグルシアのシデン地方の部族と似ているわね」
ユノレヴィアが説明を加える。
「そして、私たちも…」
「私は違うわよ。ロシア系だもの」
メサリアとユノレヴィアの間を良くわからない単語が飛び交う。そこにいる3人は置いてけぼりだった。
「メサリアさん、この方は?」
クゥエイスがたまらず質問を投げかける。
「こ奴はテトラじゃ。上位鬼人のテトラ」
一同「ハイデーモン!?!?」
「え、鬼人なんて種族、いるんですか??」「聞いたことねーぞ!!」「魔人でも人でもなく鬼人…オーガみたいなものですか?」
それぞれが疑問だらけで、質問を投げかける。
「厳密にはそんな種族いないわ。何故ならば、本来この転生器官を使って種族を増やす予定だったけれども、この転生器官自体がテトラの能力で成り立っているようなものだからよ」
ユノレヴィアが説明する。
「この子の能力で私やジュピタリアの遺伝子情報を持った種族が世界に繁栄した。しかしこの子自身はこの中央管制に繋がっていなければならない。よってこの子の種族である鬼人は、この世に解き放たれなかった。たった一人の真祖ってわけ」
一同「おおおお………」
「私たちは今、神々の話を聞いているの…ね…」
「お、おう。魔王城に来ただけだったのに…なんだよこの展開はよぉ!」
「ですねぇ…」
3人は既に頭がパンク寸前だ。そして、メサリアも。
「なんじゃ、ここに来て一気に知識が流れ込んできた感じじゃわ… よぅわからぬ」
「無理もないわ。私と違ってアナタは本体じゃないもの。記憶がまだ曖昧なんだから…」
ユノレヴィアがテトラの隣の人口冬眠器官へと歩み寄る。他の皆もそれに倣って付いて行く。
視界に飛び込んで来たのは、真っ白い肌と漆黒の髪の毛の………デブ。ぶくぶくと膨れ上がった腹のぜい肉が衣服からはみ出ており、丸みを帯びた顔には丸メガネ。額には布が巻かれており、頭の後ろで結わかれていた。
「肉だるま!?!?」「うげっ!! キモッ!!」
「こ奴はヤマシロじゃ。確かポラステリウム・エポックの総責任者代理研究員じゃったか?」
「案外覚えているじゃないの、ジュピタリア」
ユノレヴィアが関心する。そして二つの装置の間のコンソールを操作し始めた。
「美女と野獣だなこりゃ」
「いや、美女と豚でしょう、オルデイルさん」
やや落ち着きを取り戻した2人と一部始終常に平常心男、クゥエイス。
「………どの時代にもデブはいるんですねぇ…」
「ブッ!………やっぱり執事さん面白いわ」
ユノレヴィアが操作し終えると、二つの円柱が限界にまで光を放ち、そして冷気が噴き出した。室内が冷気と水蒸気に満たされる。
《プシュゥゥゥウウウウーーーーーーーーー》
雲の上に立つかの如く、黒髪の少女は白い靄から這い出て、皆の前へと現れた。
「ごきげんよう」
軽く腰を落とす黒髪の美女。
「おはよう、テトラ。気分はどう?」
「気分は最高よユノっち」
テトラはユノレヴィアからメサリアに視線を移し、そして他の3人をみつめた。
「初めまして。新世界の人類の方々」
「私は、郷立智ヶ谷高校2年生、戦闘科主席総長、五十神 出寅です」
しっとりと濡れたつやのある姫カットの長い黒髪の女子高生は、真っ赤な美しい瞳で皆をみつめる。黒いセーラー服を着た人類最古のJKが、異世界へと降り立った_____
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次話、来週予定です。
あと、評価と感想欲しいです!!




