第1話 転移
誤字脱字はごめんなさい。
ごく平凡な日常。
毎朝起きたら朝食を食べ、仕事に行き、仕事が終われば家に帰り夕飯を食べ、お風呂に入り、ベッドで寝る。
いつものルーチンワークのようなライフスタイル。
ごくごく普通の生活。特に不満はないが満足もしていない。
毎日の同じに感情が薄れていくような気がする。何か刺激が欲しい。この決まった人生にスパイスを・・・
俺の名前は鈴屋弘也。今年で32歳になる工場勤務の普通の会社員である。毎日毎日同じような日常を送っており飽き飽きとしている。
しかし、今日は違った。
今、目の前に永遠に続くかと思われるようなモヤのかかった白い世界が広がっている。
ここは何処だろうと辺りを見渡すが何もないただのモヤと白い景色。少し頭の中が混乱しているみたいだ。
人生に刺激が欲しいと毎日のように考えているのに、いざ何か起こると頭が混乱する。非常に情けない。
「えっと、たしか仕事が終わって車で帰ってたはずなんだけどな・・・」
しかし、自分は車にものっていなしさっきまで気絶していたような・・・
考えても訳が解らなかった。最後の記憶が運転して帰っている記憶で次の記憶がこの場所だ。
すると、見計らったのように後ろから声をかけられた。
「大分混乱しているみたいですね。鈴屋弘也さん」
バッとすぐに声がした方を体ごと向くとそこには全裸の色白の美人の男性がたっていた。
男かよッ!!
素直に心の中で叫んだ。正直言ってガッカリだ。
休日の日に良く異世界もののネット小説を読んでいた俺はあり得ないとは思いつつも、もしかしたら異世界転移だとしたらなど多少期待もしていた。
むしろ、だったら良いなとも考えていたのだ。そしてこういうときに現れると言ったら美人の女神と相場はきまっているはずなのに・・
それがまさかの野郎だとは・・・しかも何で裸なんだよ・・・
見たくもない野郎の裸を見てがっかりしているとその裸の変質者は少し苦笑いしながらも話を続けた。
「鈴屋弘也さん、いきなりこんな所に来てしまって混乱されているかもしれませんが此処は神界と呼ばれている所です。鈴屋弘也さんは帰宅途中に後方から来たトラックの衝突ですでに死んでいます。覚えていますか?」
「・・・えっ?・・・まじですか?」
あまりにも唐突すぎて間抜けな声しか出せなかった。
「本当にです。しかし、こちらとしても予定外の死なので地獄も天国も受け入れが出来ないということが今の現状です。」
いや、天国は良いけど地獄は受け入れて欲しくないな・・・
「つまり受け入れが出来ないからこの神界とやらでボッチでいたってことか?」
正直、死んだ実感が無かったが夢のような感じもしない。この場所を見る限り相手は変質者だが嘘はいってないようなので状況判断の為にも話をしてみる。
「話が早くて助かります。それに死んだと聞いても冷静なんですね。」
「まぁ、訳はわからないが混乱して焦っても仕方がないからな・・。状況判断のためにも話を聞いた方が良いって思っただけだよ。」
それを聞いた変質者は少し微笑むと話を続けた。いら裸の男が微笑むとか実際は気持ち悪いが、ここで突っ込んでたら進まないのでスルーだ。
「ゴホン。ではいくつか説明いたします。まず、鈴屋さんあなたは地球で亡くなりました。しかし、受け入れ先がありません。なので、私から2つの選択肢を与えます。ここまでは良いですか?」
俺は変質者の問いかけに無言でうなずく。
「はい。まずひとつめには受け入れ準備が出来るまでにこの神界で待っていただくということです。もちろん、こちらの管理不足というものもありますので入り用なものがあれば用意いたします。何か質問ありますか?」
俺は少し考えてから変質者に質問をしてみる。
「入り用な物ってのは何でも良いのか?あと期間はどのくらいになるんだ?」
「用意出来るだけのはある程度常識的の範囲内だったら基本は大丈夫です。期間は、鈴屋さんが本来亡くなる予定だった日までです。大体ですとあと80年くらいですね!」
変質者は笑顔でそう答えた。
っておい!俺、長生きだなっ!本来だったら100歳以上生きてたのかよ!正直、その寿命にびっくりだわ。
しかし、あと80年か・・さすがに長いな。とりあえずもう1つの選択肢も聞いてみよう。
「なるほどねぇ。質問は以上だ。んでもう1つの選択肢ってのは?」
笑った。この質問をした瞬間変質者は笑った。大事なことなので二回言います。
しかし、その笑みは先ほどの微笑みとは違い何かヌルッとしたにやついた笑いだった。
「さてさて、私としましてはこのもう一つの選択肢が本命でして・・・。鈴屋さんならぜーーーーーーーーーーったいこっちのがお好みかと。」
変質者はやたらとじらすので冷たい目で見てやる。この間、俺は無言だ。正直言って早く言ってほしい。
「それは・・・異世界『はいっ!そっちにします』」
言葉をさえぎってすぐに決めた。わくわく、どきどき、興奮がとまらない。
今まで刺激がほしいと思ってた中での異世界だ。これは是が非でも行きたい。
「あのー・・・鈴屋さん興奮している中ひじょーーーに申し訳ないんですが一応最後まで説明させていただいてもよろしいでしょうか??あと、その謎の踊りやめてもらってよろしいでしょうか?何か非常に不愉快です・・。」
俺は異世界にいけると思い舞い上がっていた。そして、飛んだり跳ねたり回ったりとしていたら変質者に変質者を見るような目で見られてしまった。
そんなこと言われるのなんて俺のが不愉快だッ!この裸族め!
だが、ここは裸族にしたがってのこりを聞いてやろう。仕方がないなー
「ちーなーみに転生?転移?魔法とか?チート?ねーチートもらえるの?」
質問攻めだった。まるで聞く気はないような感じだ。しかし、仕方がないと思わないか?この手の話が好きなやつからしてみれば興奮せずにわいられない。
そして、業を切らしたのか裸族がまくしたてるように言い放つ。
「だー!!!落ち着いて!!今から説明しますから!!」
そうして、裸族の説明を聞くと
・記憶はこのまま
・容姿もこのまま(ちなみに俺は身長170の体重が約60キロ黒髪短髪の日本ではよく見る容姿で顔はいわゆる醤油顔と言われるTHE平均みたいな感じだ。)
・年齢は多少若くして20代くらいにしてくれるらしい
・あと、ユニークスキルを一つと向こうの世界にあった肉体の強化
・それに加えての基本的なスキルをいくつか
話の要点をまとめるとこんな感じらしい。
しかし、スキルを選ぶ事は出来ず異世界に転移したさいに自分自身の身体にあったものが自動的に与えられるらしい。そこに関しては多少不安があるものの今までの平凡な人生からおさらば出来ると考えると許せる範囲だ。
「それで?これから俺はどうすれば良いんだ?大体の説明は解ったけど・・・」
「後は、私が鈴屋さんを転移されてそれからは自由にしてくれて良い。その変わり転移させてしまったら後は干渉出来なくなるから質問などあれば今のうちに聞いておくけど大丈夫かい?」
んんん。少し考えてみるが特に思いつく事はないし、実際に向こうにいってみないとわからないだろうしな・・・
「とりあえずは大丈夫だ。これでも一応社会人だったからね。後は自分でどうにかするさ!」
「では転移に移ります。スキルに関しては向こうについてからステータスと念じれば確認出来ると思いますので」
そう裸族は告げるとあたり一面が眩しくなりだんだんと意識が薄れていった。
最後まで見て頂きありがとうございます。
第2話もよろしくお願いいたします。




