あとがき
以上の四編が、稀堂要海がこの街に越してきてから様々な事件に関わるにあたり、深く交流を深める事になる人々との『ファーストコンタクト』を綴った物語となる。
一応の断りとして、これらの出来事を文章として起こす際には、当事者たちの事情を鑑みた上でいくつかの事実を改変、そして彼らに許可を得た後に書いている事を宣言しておく。
また、筆者の知りえない事実は第三者への取材の元で補完し、物語として再構成したものである。具体的にはどの内容がと明言する事はできないが、エピソードによっては大分事実と変わってしまっている物があるのはご容赦願いたい。
というのもこの物語自体が、私が見聞きした稀堂要海の活躍を世に出してみたいという十二分に私情の乗った事情で書かれたもので、まずは彼女の活躍がありきで出来事は中心となる問題ではないのである。その実、彼女の描写には彼女を知っていた人間の意見も聞いた上で推敲を重ねたので、概ね稀堂要海という少女を、文章で再現できたと思われる(現に、何人かの近しい友人からは好評を貰っている)。
この後も稀堂要海の活躍は続いていったのであるが、現在すべての問題をクリアし、書き上げる事の出来る物語が尽きている状態にあるため、一旦はここで一区切りとして筆を置かせていただこうと思う。だが、もはや最終調整に入るだけの部分もあるため、ある程度のストックが確保できた段階でまた『彼女』の物語を紡がせて貰いたいと思う。他ならぬ私自身も、文章の中の『彼女』との再会が待ち遠しい一人でもあるので、いずれはきっと実現させたいと心に誓う次第である。
それでは最後に一言。稀堂要海と彼女の周囲を取り巻く人々の物語に目を通して下さったすべての読者に感謝を。




