茫然自失
シ「お そ い。死ね(ド直球)」
患「ぐはぁぁぁぁぁぁぁ!」
この「産地直荘」には僕と海音さんと詩さんと、後もう一人住んでいるので、今夜のお祝いは計4人でのお祝いとなる。その準備が出来るまで少し待っていて、と海音さんは言っていたので、待っているがーー
ーーすっごい暇だ。多分、日本一周できるくらい暇だ。
そういえば、隣の部屋の土倉さんは戻ってきたころだろうか。朝の7時くらいに挨拶に行ったら、留守だった。海音さん曰く仕事で、毎朝6時半には家を出てるみたいだ。
その頃の僕は、ちょうど荷物を纏めていたはず。纏めていた、と言っても、ニー活に必要なものを魔法の風呂敷の中に詰め込むだけなんだけどね。
どっちかというと、その後の大脱出ばりの逃走劇の方が大変だった。
さた、そんな昔話などは又の機会にってことで……
ヒ・マ。
ーージョ〇ョ立ちでもしてみようか。ヒマだし。
まずは、背中を反らして、人差し指をつき出す奴から。
「ぐ……ぐっ……ぐぬぬぬぬ……」
背中を反らすのが、なかなか難しい。ゲームの中だと簡単に出来るんだけど……なっ!!
バタン、と大きな音を立てて床に、倒れる。
「むむむむ…………もう一回」
今度は、まず心から入る。やはり、ポーズだけじゃ駄目だ。
僕は、ジョ〇ョ。所謂不良で、ス〇ンドが出せて、時を止めれて、それから…………ナンダッケ?…………そうだ!身長が190以上……
僕は、柱で自分の身長を確かめてみる。……せいぜい150ぐらいかな……?後、40センチも足りないッ!!
orzの体勢に、思わずなってしまう。僕には、ジョ〇ョ立ちは……出来ないッ!!
その事実に愕然とする僕の耳に、不思議な声が聞こえた。
『諦めたらそこで試合終了ですよ』と……!!
そうだ、こんな僕でも、ジョ〇ョ立ちぐらいは出来るはず……!!
まずは、背中を反らすんだ。慎重に。ゆ~っくりと、反らすんだ。
そして、最大限まで反らす。腰が悲鳴を上げてくる辺りが、ベストポジションだ。
次に、手を前に突き出す。
ここで、急ぎすぎない事が肝心だ。急いては事を仕損じる、と昔の偉い人が言ったみたいに、焦りは禁物だ。
もう少し……あと少し……!!
最後にドヤ顔をすれば…………
き、決まった!さすがシヴァ!俺達には出来ないことを平然とやってのける!そこに痺れる憧れーー
「ないよ?」
急に声が聞こえた。その方向を見るとーー
「痺れるないし憧れないよ?」
詩さんがいた。
しばらく続く僕の尊厳やら何やらのフィニッシュタ~イム。
「用意出来たから……主役を待ってるよ」
そう言い残して、詩さんは消えていった。
ーー僕は、そのまま倒れて、頭を強打した。激しく悶絶した後、死んだ魚の目をしながら、僕は地獄のパーティータイムへと歩んで行った。
患「呼ばれてないのにジャジャジャジャ~ンっと……。
さて問題です。今回は仮面ラ〇ダーネタがいくつあったでしょう?勘でも何でもいいので、感想くださーー
シ「オォォラァァァ!!」
ーーキャァァァァ!!」