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翌日
すみません。仕事があり進みません。ちまちまと投稿します。
それから一H、拘束を解かせたパルムはエリーとフェアリーズをこんこんと説教し、マリからは王宮と姫を一時的に没収するという措置をとった。これ以上悪影響を植付けられても困る。
マリは「もう暗記しているから」と強がりを言っていたけれど、帰り際、パルムの部屋を出る寸前に鼻を啜っていたから、多少は身に染みただろう。そうでないと何時また簀巻きにされるかわからず、おちおち安眠もできないからだ。
翌日、珍しく早く目が覚めたパルムが階下に下りると、ヘクターが仏頂面で事務所の椅子に座っていた。
「ヘクター?」
「……おう」
どうしたのだろう。昨晩、露骨に不機嫌そうな顔をして出て行ったはずが、次の日の、それも朝一番に顔を覗かせるなんて。
「今日は雪でも降るのか」
「俺を天気予報代わりにするなこの馬鹿」
とりあえず台所でお茶を準備すると、机を挟んで対面に座る。
ヘクターは出されたお茶に手をつけず、苛々と貧乏揺すりをしている。
「それで、こんな朝から一体なんの用なんだ?」
「ああ……実はな……なんだ……つまりその……」
「なんだよ。何時になく歯切れが悪いな。昨日帰ってから何かあったのか? カーリンと喧嘩でもしたとか」




