図書委員
『図書委員、募集します』
そんな貼り紙を掲示したのは、今朝のこと。
出勤してから、前夜に作っておいたポスターを図書室前の廊下に貼ったのだ。
「学園長からは許可はいただきました。サークルと同じ扱いになるらしいですが、よろしいですか?」
「もちろん!」
本来だったら、日本で高校の国語教師をやっていたのだ。
となればもちろん、部活動の顧問をする。
それも楽しみだったのだ!
「顧問っていいよねぇ。学生の青春を1番近くで見ることができるんだよ!」
「学生のことを知り尽くしている先生っていませんでした? 顧問でもないのに、自分の恋路を知ってたとか」
あー、いたね。そういう先生。
どっから情報が洩れてるのか分からなくて、ちょっと怖かったなぁ。
「って、つまりフィスロはそういう経験があると!? 恋バナできるじゃん!」
「……さぁ、仕事しましょうか」
「逃げたな、フィスロ!」
絶対モテるでしょ、このイケメンは。
恋路の話がない方がおかしい!
*
図書委員の定員は、3名だ。
もう少し多くてもいいんだけど、始めたばかりだからとりあえずの人数にした。
必要になったら増やせばいいしね。
「図書委員、やりたいです!」
「私も~!」
「ぜひ、やらせていただきたいですわ」
お昼休み。
図書室に、3人の姿が駆け込んできた。
「レンくんにリア、セイラも! 本当にやってくれるの!?」
「もちろん! 僕、図書室大好きなんで!」
「先生大好きだし、本も好きだから~!」
「どのサークルもあまりピンときたものがなかったのですが、図書委員はやりたいなと思いましたので」
3人は、意気込んで話してくれる。
いつも図書室に来て本を借りたり、一緒に話したりする仲の3人組。
そんな彼らが図書委員になってくれるのは、本当に心強い。
「じゃあ、3人によろしく頼んでもいいですか?」
「はい!」
「やったぁ!」
3人は手を取り合って喜んでくれた。
嬉しいな。
「ちなみに、単位認定レポートは読書感想文です」
「ドクショカンソウブン?」
ふっふっふ。
楽しみだ。




