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夫婦でほのぼの開拓VRMMO  作者: 島 恵奈華
2年目、春と夏の間

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キ:フリマ二日目のお買い物デート


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 今日はフリマ二日目。

 つまりは夫婦でお買い物デートの日!

 ウッキウキでゲーム内朝食を取っていると、掲示板を見ていた相棒が面白そうに笑いながら言った。


「……昨日のフリマで、クジラを丸ごと売ってたヒトがいたらしいよ」

「え、なにそれ面白そう! 見たかったー! 今日もあるかな?」

「どうかな」


 クジラ丸ごとって、クジラ倒したら丸ごとの体がドロップしたって事かな……? それとも巨大サメとか倒したら小さめのクジラがドロップしたとかかな?

 謎は尽きないね。



 * * *



 というわけで、ショッ◯ー装備に身を包み、やってきましたフリマ二日目。

 転移オーブで会場に降り立つと、まず耳に入るワイワイと賑やかな喧騒と宣伝の声。そしてワラワラと買い物を楽しむ黒衣のプレイヤーの群れ。鼻に届くのはワクワクするほど美味しそうな屋台の食べ物の香り。


「うーん、フリマって感じ!」

「……だな」


 まずはやっぱり食べ歩きに何か買う所から始めたいなぁ。

 そう思って二人で食べ物の屋台を物色する。


「あ、クレープ屋さんだ。アイスも乗ってる!」

「そっちにたい焼きもあるよ。甘い物増えたなぁ」

「ねー」


 最初のフリマなんて豆ニワトリ料理ばっかりだったのにね。


 二人でアイスの乗ったクレープとたい焼き、それと焼き鳥を購入。

 のんびりかじりながら、のんびりと露店を見てまわった。


「やっぱりフリマは季節イベントの時の露店とは違うよね」

「うん。素材が多めだよな。それも用途がよく分からないやつ」

「装備とか家具とかもマイナー路線が多い気がするなぁ……ほら見てよ、キノコが生えてるまな板売ってるよ」

「……それで食品切るのイヤだな……」


 まな板はいらないけど、美味しいらしい干しキノコを売ってたから購入。


 他にもジャックに似合いそうなカボチャ型のブローチとか、デューの鎧の装飾に使えそうな図案の本とか、綺麗な色糸とかをお土産に買っていく。


「おチビちゃん達のお土産は何にしようかなー」

「……お土産ばっかり買ってない?」

「お土産選ぶの楽しいじゃん」


 あれは好みかなーこれは喜ぶかなーって考えながら選ぶのがいいのだ。

 まぁもちろんそれだけじゃなく、素材もかポーションなんかもちゃんと見てはいるよ。ただ、あんまり琴線に触れないだけで。


「面白い植物の種が中々無いなぁ〜」

「……1日目に売り切れたか?」

「う〜ん、それもあるかもしれないけど……」


 僕はね、フリマを見てまわって気付いた事があるんですよ。

 会話を念話に切り替えて相棒に飛ばす。


(育つ環境が限定されてて珍しくて有用な物ってさ……僕らの拠点の植物がその筆頭じゃんすか)

(……まぁ、それはそう)

(だからこう……面白いんだけど、普通に育つのを見ても、こう……もったいなく感じちゃって)

(あー……)


 どうせ環境を無視できる植木鉢なら、環境が制限される子を植えたいじゃあないですか。

 でも僕らが知ってる環境が制限されて役に立つ植物で、真っ先に思いつくのがカステラさんの所の世界樹系なんだよね。


(心のハードルが上がってる自覚があります)

(……まぁ、俺もいっそマナの果実を植えて観察しようかとかは思ってた)


 いっそ極寒じゃないと育たないとか、灼熱じゃないと育たないとか、そういうのがいいんだけどなー

 無いこともないんだけど……いまいちピンとこない。

 ……なんて考えていたら、ひとつ思いついた。


(……こんな時こそ、猫の取り替えっこ屋さんの出番では?)

(あー、確かに変わった植物はありそう)


 それこそ『環境が制限される植物』で取り替えっこってなるなら、うちに生えてる知恵の林檎とか持っていけばいいわけで。


(うん、そうしよ。僕は猫の取り替えっこ屋さんで植物探すことにする)

(まぁ、いいんじゃない)


 同意しながら串焼きをかじり終わった相棒は、ボールとかトランプなんかの玩具を購入していた。


(小粒にちょうどいいかなって)

(いいんじゃない)


 オバケとか従魔達には美味しい物でもたくさん買っていこうねぇ。


「あ、クジラだ」

「えっ、どれ!?」


 噂のクジラ!

 指差す方に目をやると……いたー! でっかいクジラがでっかい水槽にドドンと!!

 ……とはいえ、3メートルくらい? クジラって思うと小さい方かな。


「……従魔か」

「あ、なんだ生きてるんだ」

「丸ごとって言うと食材とか素材かと思うよなぁ」

「……へぇ~、人魚プレイヤーか海辺に済むプレイヤー向け……まぁそうだよね」


 うちのバンみたいな籠に入れてバフになるオバケならともかく。生きてる従魔なら、クジラは海がないと活躍の場がなくなっちゃう。

 ……あー、でも海から離れた開拓地に水族館を作るならありかな? ゲームだから海水の確保とか気にしなくていいだろうし。


 なんて思っていたら、目の前でクジラは売れていった。

 買ったヒトは漏れ聞こえた会話からすると人魚だったみたいで、テイムしたらすぐに帰還スティック折ってクジラごと消えた。


「ここは従魔と卵屋さんかぁー……あ、ビンズポッポの卵だ!」

「……ああ、卵売り出されるようになったんだな」


 あの豆マシンガンしてくる鳩ちゃん。割と人気らしいね。

 店に並ぶ従魔の種類も増えたなぁ〜


「……でもやっぱりドラゴンは無いんだねぇ」

「まだみたいだね。掲示板とかwikiで見る分には、有名テイマーがドラゴンと仲良くなろうと頑張ってるらしいけど、餌付けは手応えが薄いらしいよ」

「ふーん」


 ドラゴンは美味しいご飯には釣られないのかー

 じゃあ何が好きなんだろうね。


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― 新着の感想 ―
従魔だったかー。3メートルが入る水槽引っ張ってオーブから売り場陣地まで歩いたのか… 捕まえてきたのかな。養殖だとしたらクジラ一対確保してることに…どこに住んでるんだ…
ドラゴンは個体ごとに条件合わせないとダメなんじゃなかろうか 天然でスープ不死鳥みたいなメンタルの奴が見つかれば飯でテイムもいけるのでは? 今んとこ森夫婦が勧誘できそうなのは骨ドラゴンさん(再誕後)だけ…
うーん……ドラゴンってやっぱり金銀財宝……食べ物?料理とかって食べた事なさそうですし……音楽とか絵とか、触れた事無さそうなのに興味持ちそう……かなぁ……
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