プロローグ
置いていかれてはいけない。溢れ出すこの世界のスピードに。
誰も止める事はできない。叫びにも聞こえるこの激動を。
これは死ぬための物語。
prologue game プロローグ
目の前には遮るものが何もない大きな空が広がっている。透き通る様な雲とどこまでも広がる青空が段々と霞すんでいく。
意識はもうはっきりとはしない……。
暖かでとても心地よい温もりが全身に広がる。
あぁ、ここまでなのか…。あの毎日へはもう、戻れないのか……。
ここで終わりか…。これから無の中を彷徨うのだろうか……。
手足の感覚が無くなってきた。
既に視界には暗闇が立ち込めている。
そんな中に、あの日々を思い出した。
毎日の様に寝坊して。
毎日の様に友人から電話で起こされて。
毎日の様に学校へ行き。
毎日の様に授業を受け。
毎日の様に学校から帰り
毎日の様に友人と遊ぶ。
そんな毎日が続くと思っていた。
そんな毎日が当然かと思っていた。
あの日々だけは
絶対に
絶対に忘れない。
絶対に
忘れないで。
その言葉がどこからか現れて、どこかに溶けていった
こんにちは、こんばんは、おはよう、はじめまして、空気です。まず初めに、本作にアクセス頂き誠にありがとうございます。今作品群は私が中学生の頃から厨二の心を擽られながら作った力作です。どうぞ可愛がってやって下さい。