<第一作目あとがき>
この度は『パロディアスの牙』の第一作目『ザファイブ地方編』を最後までお読み頂き、ありがとうございました。
ここでは、この作品のコンセプト等について書いておこうと思います。
【作品コンセプト】
この小説を書く一番の理由となったのが、私のグループホームの理事長にあります。
この人は、職員さんには非常に親切に接するが為に『職員さんからは』絶大な支持を持つ人も多くないという構図です(全ての職員さんではありませんが)。
それに対して、入居者は職員さんより身分が低いので、容赦なく怒声を浴びせたり支配体制を敷いたりと、社会的弱者で発言能力や権限の低い障がい者が相手である事をいい事にやりたい放題なのです。
そんな構図が、私にはヒーロー(理事長)と一般人・ヒーローの仲間(職員さん)と怪人(入居者)という関連付けを感じられた次第です。
一般的な商業作品のヒーローの構図は、こういう感じですよね。一般人や仲間は大切にするものの、怪人は情け容赦なく殺戮するというのがセオリーですから。
そうしないと特撮なんかは人気が出ないですからね。その逆の例として怪人にもある程度目と耳を傾ける姿勢だった『天装戦隊ゴセイジャー』が口惜しい事に歴代スーパー戦隊作品の中でも不人気になっていますので。
なので、私は怪人という社会的弱者にも目を向けるようなヒーローを作りたく、そうして生まれたのが『村雨アイ』という事なのですね。
本当は敵キャラクター達は怪人にしたかったのですが、それだと表現の幅が少なくなるので、融通の利く『魔物』という形を取りました。
魔物は怪人と比べると格段に地位を確立している所ですが。ドラクエ5辺りが草分けになって、ポケモンで本格化したのは有名な所でしょう。でも、魔物の方がやり易いので、敢えて私はそれを選んだ次第です。
【影響を受けた作品・キャラクター】
次に、この『パロディアスの牙』を書く上で構図構築等に欠かせなかった作品やキャラクターを挙げて行きます。
[東方project(STG媒体)]
これが、一番の肝ですね。私は『暁』に投稿中の東方小説において第三章と第六章を原作STGのストーリー展開を小説化した構図にしてあります。
意外にも、ゲーム媒体作品の小説化で本一冊分強のボリュームになるものなのですよね。
その第三章と第六章の構図を『セルフオマージュ』する形で作ったのが、このパロディアスの牙という事なのです。
[キノの旅]
この小説には各話の話で、考えさせられる話が盛り込まれていると感じました。それは、各話が一話完結の短編集的な作りになっている為に、各話にテーマを盛り込みやすいからなのでしょう。
しかし、一話完結で話が地続きでない為に、感情移入が些かしづらいとも私は感じました。
そこで、私は一話完結ではなくて一章完結というコンセプトを、私はこの小説で取り入れる事にした訳ですね。
[ソードアート・オンライン(書籍作品)]
私のこの小説の更新は、ZUN氏が新たなゲーム媒体作品を作る……ような感覚(でも、あちらの方が明らかに労力は掛かっている事でしょう)で行っていきたいと考えました。その方が、各地方の物語を一つ書き上げる事を目標とすればいい為、マイペースに更新出来るだろうと思っての事です。
しかし、この小説家になろうでは完結しないで一ヶ月以上更新しないと、更新されていない事が書かれた警告文が出てしまうのは有名な所でしょう。
なので、これを避ける為に思い付いた構図が、ソードアート・オンラインを参考にしたという事ですね。
この小説では各巻にナンバリングがされていると同時に、どのゲームが舞台かをサブタイトルで記されている形式です。そこで私はそれを参考にしたという訳です。
なので、このパロディアスの牙は一つの括りではなく、各地方の話毎に別枠で書いて行く形式としていこうと考えています。
その為、一気に読みたい読者様には多少お手数を掛ける事になりますが、この辺をなにとぞご理解とご協力をお願いします。
[遊戯王5D's]
この作品のキャラクターのディヴァイン、更に言うと彼の熱烈な現実の崇拝者達の影響ですね。
彼(女)らは、自分達がディヴァインに護って貰ったような意識を抱いている為に、ディヴァインへの批判を一切許さないという苛烈な人種達ですね。
そこで、自分達が得させて貰ったからと言って、その他の者達が苦しめられてもいいのかという疑問が浮かび、この小説の『主人公:アイと魔物達』の双方が得をするようなシステムが必要だという考えがこの小説の肝となっています。
私は他の人への気遣いがどうこうという綺麗事は言うつもりはありません。ただ、私は龍亞が好きだったから彼がカス呼ばわりされた事により『ディヴァインからの被害者側』になっただけの事ですね。
[遊戯王ゼアル(アニメ版)]
この作品のトロンには、最初の頃は私は注目していました。
しかし、IIIが負けてから『欲しいのは結果だ』と言ってからというもの、彼の小悪党化に拍車が掛かっていったのを良く覚えています。特にカイト戦(準決勝)でのハルト人質っぷりはボスキャラと思えない程に感じたものです。
そこで、私は『小悪党でないトロン』をいつか描きたいと思い、そこから村雨アイが生まれた訳です。
そして、ショタジジイという表現はありふれているので、思い切って『ロリジジイ』にしてしまおうと、今のアイのコンセプトに至ったという事ですね。
でも、まだ数は少ないものの、ロリジジイは割と一般化してきましたね。カリオストロとかターニャとか。
[海賊戦隊ゴーカイジャー]
この番組を観ていて私は、派手なクロスオーバーに夢中になる以上に、バスコ・タ・ジョロキアに対していつもはらわた煮えくり返る思いにされていたのは今でも鮮明ですね。OPのクレジットに彼の名前が出る度にウンザリした記憶があります。
そして、彼のコンセプトは恐らく『等価交換を最悪の形で表現する』というものだったのでしょう。
つまり、彼は『他人という対価を払って、自分への利益にする』という人間として最低レベルのモットーだったと考えられます。
そんな低俗な思想の者が滅茶苦茶強いという訳でしたので、その胸糞悪さは一入だったのですね。
でも、それはRPGの勇者辺りの構図に似ていたりしますね。彼等もモンスターを犠牲にして経験値を得て強くなりますから。
しかし、だからこそこの小説で『主人公と魔物が共に得をする』というそんな等価交換に喧嘩を売った構図が出来たと自負します。
[東方儚月抄]
曰く付きのこの作品ですが、私が受けた影響は計り知れないですね。
綿月依姫の考え方……を私なりに受け取って、それを出力したのが村雨アイという訳です。
ここで、悪意のあるネットの人間は決まって『それはお前の考えだろ?』という意味合いの文句を好んで使いますが、要は自分の考えでもそれを一つの作品として打ち出す事が出来ればいいのだと私は思います。
しかし、一迅社製の東方漫画はバンクシー作品よろしく『ユーザーの反応も作品の一部』に私は思える所ですね。
つまり、大衆は負け続ける事を断じて許しはしないのだと、ZUN氏は明確に提示させたという事なのでしょう。
なので、パロディアスの牙はああいう形式になりました。儚月抄とは違い、魔物(自分達)が基本的に勝ちまくるという感じで。
でも、依姫がいなかったら、私には様々なものが備わりはしなかったでしょう。前述のディヴァインやバスコからも得られる物はなく、恨みだけだったでしょうから。
[谷口悟朗作品とARIA]
最後はこの組み合わせですね。
まず、ガン×ソードのウェンディは厳しくも優しい性格という晃・E・フェラーリタイプの人で。
次にコードギアスのルルーシュは『嘘も必要だ』と言って、最終回では自分の身を犠牲にした印象に残る『嘘』で人々の心を救おうとした辺り、プリマ昇格試験を『ピクニック』と称してアリスに余計なプレッシャーを掛けずに本領を発揮させたアテナ・グローリィをリスペクトしていると思われます。
しかし、アリシア・フローレンスに該当するようなキャラクターを、少なくとも谷口監督のアニメ媒体作品では見受けられませんでした。
そこで、私はアリシアの『否定ではなく、肯定で導く』という方針に重点を置いたキャラクターを作りたいと思い、それが村雨アイとなった訳です。
なので、彼女は『肯定』と『皇帝』を掛けているのですよね。
【最後に】
これにてパロディアスの牙の『ザファイブ地方編』はお開きとなりますが、前述の通り、これからも新しい話を更新していく予定です。
その際は、前述の通り投稿方法を『新しい小説を書く』で行おうと思いますので、続きを読みたい方は私の作品集をチェックして下さい。




