夜ひとりの考え事
私は夜の食事をお父様とお母様の三人で。何も会話がないんだけど、私はチラッとメイドのランを見る。かなり私に対しての視線が冷たい様子。はあ、どうしたら私はメイドのランと仲良くできるのかしら。うーん。私は破滅をしたくないから、メイドのランと仲良くしておきたい。でも、今のところは全くそんな気配がない。私は食事を終えて、お父様とお母様におやすみなさいと言った。お父様はチラッと私を見るだけ。お母様はため息をしている。なんだかイヤな感じだけど、私は自分の部屋に向かう。うーん。どうしよう。破滅したくない。
夜ひとりで自分の部屋で横になっている私。お父様とお母様は、きっと私とマイケルが付き合っているのを知っている感じだった。どうしよう。私は今は12才の悪役令嬢、マイケルは、あれ? いったいいくつなんだろうか? まだ若そうだけど? うーん。まあ、深くは考えないでおこう。うん、そうしよう。
横になりながら、私はいろんな心配事や不安がある。そもそも、私はなんだろう? 悪役令嬢に転生したのは私にとってはかなりイヤなことだ。破滅の入り口がどこにあるのかもわからないし。どうせなら、私はメインヒロインの方に転生したかった。うーん。けれども、慣れって恐ろしいんだけどね。悪役令嬢であることに慣れるのがね。
私はマイケルを思い出してキュンとなる。うん、マイケルのどこが好きかって? 普段はかたい性格なのに、積極的なところを見せることかなぁ。あー、今までのことを思い出して私はキュンキュンしている。まあ、悪役令嬢だからって恋愛ができないわけではないからね。うーん。マイケル、おやすみ。と心の中で思う私。さて、寝ようっと。おやすみ。
続く




