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ハンナと私の部屋でお茶

 今日の貴族学校が終わってから、私はハンナと私の部屋でお茶をしている。二人だけのお茶。私はニコニコしている。ハンナも私の顔を見てニコッとする。あ、ハンナってメインヒロインだから笑顔がとてもかわいい。私はもしも、前世の記憶が思い出せないままならば、ハンナに対して何をしていただろうか。イジメとか? うーん、そもそも私はどうして乙女ゲームの世界に転生したのだろうか。よくわからない。しかし、ハンナと友だちになれて嬉しい。私はとりあえずホッと安心していた。でも、乙女ゲームの内容を思い出せないまま。

「ヴィクトリア、ハリーとお茶会をしないでね?」

「うん、わかった」

 この乙女ゲームでのお茶会とは、大人の貴族でいっぱいで政治の話をする情報戦のことだ。ハリーも私と同じ12。まだ子どもなのに、美少年ハリーは政治の話をしていた。しかも、そのお茶会は破滅の入り口がある。私はもしかしたら破滅をしていたかもしれない。でも、ハリーはなんで政治の話をするのだろうか。お茶会とハリー、私は考えてみるも、まるでわからない。どうしてハリーはお茶会に? まあ、私の場合は、お父様が私のお茶会での能力を見たかったらしいから行かされたわけで。そもそも私はお茶会なんて行きたくない。だから、ハンナとの約束を守るつもりだ。

「このお菓子、美味しいね、ハンナ」

「ええ、ヴィクトリア」

 私とハンナの二人だけのお茶はとても楽しい。


続く

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