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そこにハンナが

 あー、どうしよう。このままだと悪役令嬢として破滅してしまう。ヤバい、それだけは避けます。でも、どうやって。あーもー! 早く思い出せないかしら? うーん、どう考えても思い出せない。この乙女ゲームの内容を。あ、ハンナがやって来た。どうして?

「ハンナ? どうしたのかしら?」

 私はニコニコして話しかけた。決してニヤニヤはしていない。

「あの、ヴィクトリア? 自分に正直になりましょう」

 はい? なんなのかしら?

「えーっと、ハンナ? どういうわけかしら?」

「ヴィクトリアは悪役令嬢のままでいいの?」

 そんなのいいわけないよ!?

「あの、ハンナ? 私は悪役令嬢になんてなりたくない」

「それならば、ヴィクトリアと私は友だちになれますか?」

「もちろん、私はハンナと友だちになりたいんです!」

 すると、ハンナは笑顔で私の手をにぎってくる。

「ヴィクトリア、私は貴女の味方だよ?」

 あ、ハンナは天使だ。あーもー! 私が乙女ゲームの内容を思い出せないばっかりに! でも、ハンナがそう言ってくれるなんて嬉しい☆

「ありがとう、ハンナ」


続く

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