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一流魔法師妹と三流剣士兄  作者: 霧島 アヤト
修行編
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帰国編


あの、猫と一人の教師との戦闘から約二週間が経った今でも修行は続けられていた。

だが、リーダー格の教師の名前は聞かなかった。

さらに、伊吹は修行に打ち込めていなかったようだ。猫の裏切りや、今回自分が何も出来ていないことによる絶望感によっていぶきは支配されていた。


「おい、伊吹!やる気ないなら休んでろ」


「......」


教師が珍しく丁寧に話しかけるが、伊吹は剣を振り続ける。


「おい!」


教師は伊吹の服の襟を掴み、叫ぶ。


「はっ!すいません。なんですか?」


伊吹は我を取り戻し教師に返答する。


「休んでろと言ったんだ」


あの事件から、教師はとても優しくなった。何か理由があるのか、それとも教師にも悩むことがあるのか、それを知るのは教師自身だけだった。


「すいません、休ませてもらいます」


伊吹は教師に一礼し、訓練場の観客席へ向かって行った。


そんな、ピリピリした空気の中、今の状況が続くと思っていたはずが、そんなことはなかった。



その日の修行が終わり、皆は自室へと帰っていく。

氷雨とアレクシアはトコトコと何も話さず自室へと向かって歩いていた。

自室に着くとリビングの机の上には、一つの手紙が置いてある。


「なんだそれ?」


氷雨が手紙を指差し、アレクシアが手紙の存在に気付く。


「私宛かしら?」


その封筒には〈〈アレクシア皇女へ〉〉と書かれていた。


「読んでみるわね。〈アレクシア皇女様へ。お元気ですか?学問と剣技にはしっかりとお上手になられましたか?そろそろジャパンには連休があると聞きました。その連休に一度帰ってきてくれるとありがたいです〉」


アレクシアは最初は淡々と読み上げていたが、次第に声は明るくなり、最後の方はとても楽しそうに読んでいた。


「てか、皇女様宛なのになんか言葉がなんていうか、タメ口に近くないか?」


氷雨のシンプルな疑問にアレクシアは、喜びながら答える。


「これは、私の親友のクリシュナから送られてきた手紙なの!私とタメ口で話せる相手だけど、手紙を出すときに王室とかにバレるといけないからってこういう風に書いてるのよ!」


興奮してペチャクチャ喋るアレクシアはに対して氷雨は相槌を打つことしかできなかった。


「で、お前は帰国するのか?」


氷雨は声のトーンを落とし、真剣に話す。


「ええ、そうね。一度帰国したいし、あいつらだって海外逃亡してるかもしれないから」


「だったら、俺たちも連れてってよ!」


氷雨の強引な案にアレクシアは唖然とする。


「何言ってんのよ!私一応皇女なんだからそう簡単に友達を家に連れていけるわけないじゃない!」


若干頰を赤らめながらアレクシア返答する。


「そうかあ、でも、一度アレクシアの両親に会ってみたいしなぁ」


(えっ!?どう言うこと?これって結婚を見据えてっていうこと!?)


何故か、アレクシアのポンコツモードが起動して、このような考えに至ってしまった。


「分かったわ!なら良いわよ。私が理由を適当につけて連れてってあげるわ」


アレクシアは熟考に熟考を重ねた末、この選択筋を選んだのだろう。


「ありがとう!これでウェールガントに行ける!」


アレクシアは、なんか理由が違うと思いながらも笑みを浮かべていた。

遅れて申し訳ありません!

色々会って出せていませんでした!

投稿ペースがぐちゃぐちゃなのは勘弁してください!今忙しい時期なので時間が空き次第書いていきたいと思います!


では、また次回!

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