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一流魔法師妹と三流剣士兄  作者: 霧島 アヤト
大会編
40/64

時雨救出編Ⅻ


(待ってろ!!!!)


氷雨がついた時には、違和感がありすぎた。なぜか、何も起こっていないのだ。アレクシアも、時雨も、滅も刀を持って、戦闘態勢になっていただけ。いつ、始まってもいいような状態。しかし、殺気と魔力が全く感じられない。


「ど...う...した?」


恐る恐る、アレクシアに話しかける。

しかし、何も起こらない。もしかしたら、最悪の状態かもしれない。滅の魔法は、精神を揺るがす魔法だ。いま、ここにいる人たちは全て、一つの精神へ飛んでいるのかもしれない。


「おお、氷雨か。久しぶり。」


急に話しかけてきたのは、滅だった。


「久しぶりだな。この二人はどうした?」


「聞きたいか?」


「ああ」


「教えてあげなーい」


「お前は昔からぁ!」


怒りを隠せない氷雨。


「ア"ア"ア"ア"ア"」


「忘れちゃいけないよ。俺は、精神を操れる。君の体にいる怪獣を君と戦わせることもできる。俺は手を出さなくても、君は死ぬかもね?」


嫌に笑う滅。


「どうすればいい?」


ここは素直になって、滅の話を聞く。


「俺の精神へ来い。」


滅の精神へ行けば、彼のホームコートになる。しかし、ここにいても精神を揺るがされて終わりだ。ここは、滅の言うことを聞こう。


「分かった。飛ばしてくれ。」


「りょーかい」


軽く返事をした滅は、氷雨を自分のフィールドへ飛ばす。


「やぁ。ここが、僕の世界だよ。」


氷雨や樹雨の精神内とは違って、京都の伏見稲荷のような鳥居が、多く並んでいた。さらには、薄暗い階段なども。石の灯篭などの昔ながらの雰囲気が、ただよっていた。


「分かってきたと思うが、ここでの強さは精神の強さだ。弱い奴は、あいつに飲み込まれちまう。」


滅からの忠告が入る。


「分かってるさ。」


「それより、時雨とアレクシアはどこだ?」


「ああ、ここに今から出すよ。」


(今までどこに居たんだよ)


心の中でツッコミを入れる氷雨。


「「!?」」


二人が、精神の世界へやってきた。


「ここはどこっ!?」


アレクシアが、第一声を放つ。


「お兄様!?」


「へっ!?」


(ここに初めてきた時の俺みたいだ。)


暖かい目で見守る。だが、今はそんな言葉をかけている場合じゃない。


「滅。お前を倒して、妹を返してもらう。」


「分かったよ。僕に勝てたならいいよ。」


「私たちももちろん氷雨の仲間よ。」


「ええ!」


「「「「ソウルロック、解!」」」」


激しい旋風が巻き起こり、その瞬間に滅に向かって飛び込む。


「お前も救いたいんだ。」


今日は、昨日の夜に溜めてたのがあったから少し早い時間帯に投稿です!

では、また次回!

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