追憶編Ⅱ
おじさんは勢いよくレバーを下げた。
氷雨の体に激痛が走り、氷雨の意識は消え黒氷雨が現れる。
「これが、体っていうもんなのか。じいさんよぉ」
「あぁ、そうだ」
「これが俺の固有武装」
「お兄ちゃん!どうしたのっ!?」
樹雨が焦る。
「俺がいうことを恩返しとしてやってくれないか?」
「めんどくせぇが、恩は返してやるよ。これ以上は話は聞かねぇぞ」
「じゃあ、そこにいるお嬢ちゃんに魔力を出来るだけ注いでくれ。魔力は背中についてるチューブから入れてやるから」
「わかった」
そういうと、黒氷雨は樹雨の背中に剣を刺し
「我が体に存在する魔力を移したまえ。〈驟雨〉」
膨大な魔力が、樹雨に移る。
「キャアアアアアアアアアア」
意識を失う樹雨。黒樹雨が、できてしまった。
「おら、出来るだけ入れたぞ。」
「ありがとう。もういいぞ、化け物」
「おいおい、忘れたわけじゃなねえよな。早く魔力を寄越せ。」
そうするとチューブから魔力が入ってくる。しかし、氷雨が精神を揺るがしてきた。
「俺の、か...ら...だ、返せ!」
「クソッ!舐めるな!」
氷雨の体を二人が争う。
「「ア"ア"ア"ア"ア"」」
二人は、氷雨の精神へ闘いの場を移動させた。
氷雨の精神内
「くそっ!お前のせいで、魔力を半分持ってかれた。」
黒氷雨が言う。
「ア"?お前が、お前が、樹雨をぶっ壊したんだろガァアアアアアアアア!俺の体返してもらう!」
「かかって来い!」
「「ソウルロック、オール解!」」
氷雨の体の周りには、嵐が舞い、片手には虎が雨、左手には、魔法が、目には魔眼が。
黒氷雨には、機会融合した蒼黒龍の装備、驟雨が。
「死ねぇえ!」
氷雨が、右手から詠唱なしで〈秋霖〉を発動する。
闘っている周りに数え切れない数の水玉が徐々に増えていく。
「〈氷柱雨〉」
氷柱雨を発動するとできた水玉が半永久的に黒氷雨へと向かう。
「〈ドラゴンフィルター〉」
と氷柱雨を防ぎながら氷雨のもとへ飛んで行った
「「霧島抜刀術1の型!〈片時雨〉」」
二人が同時に右側から、剣を振り抜く。
真ん中であたり、轟音がなった瞬間にはもう刀は接触してなかった。
「「霧島抜刀術2の型!〈横時雨〉」」
反対側から、刀が飛んでくる。二人共全く同じ動きなので、戦いに進展がない。
「「霧島抜刀術3の型!〈春雨〉」」
素早い二連撃が、刀同士に響く。そして、二人は2歩下がる。
「「霧島抜刀術4の型!〈篠突く雨〉」」
二人は刺突を行うが、剣先同士がまた当たってしまう。
「「霧島抜刀術5の型!〈五月雨〉」」
予想通り、二人の刀はぶつからない。
「「霧島抜刀連撃術、終の型!〈山茶花梅雨〉」」
二人の体から、大量の血が吹き出す。
「な、なぜお前がこれを使えるんだっ!」
氷雨が問う。
「お前だからだよ。ガハッ!」
苦しむ黒氷雨。
「まだだぞっ!」
「〈ニブルヘイム〉」
黒氷雨が轟く。氷雨は、それを虎が雨で受け止める。
「嘘...だろ」
虎が雨が、壊れる。
「俺の魔力に耐えられなかったんだな。」
黒氷雨が言う。それもそうだろう。魔力が一切ない空間に打てば、23区を吹き飛ばす威力はある。
「俺の勝ちだ。」
黒氷雨は確信し、絶望している氷雨へゆっくりと近づく。
「お前の覚悟はその程度なんだな。」
「クッ...」
「死ね。」
人差し指から、〈ドラゴンブレス〉が出てくる。
簡単に言うとレーザーみたいなものだ。
「掛かった!」
氷雨がそう言うと、右へ移動。黒氷雨へ向かい
「我が拳よ。魔力を使い切り、暴走する悪魔を止めたまえ!〈アブゾープションストーム〉」
少し、黒氷雨の魔力を吸収し、黒氷雨を撃退した。
「ッチ。やっぱりお前は強いな。だが、油断したらお前みたいにお前の体を乗っ取るからな。」
これにより、氷雨は6つの能力を手に入れた。しかし、研究所に着く前の出来事をほとんど忘れてしまった。覚えていたのは、時雨が今困っていると思ったことぐらいだ。
研究所
疲れ切った氷雨の目の前に見えたのは、見たくない光景が広がっていた。
黒樹雨が、おじさんを庇いシールドを出していた。氷雨が精神内で闘っている時、魔力は外に漏れ出していたらしい。
「クソッ!洗脳されちまったのか」
「さようなら。」
「まっ...t」
体力がなくなっていて足が動かない。
「ごめんな...守れなくて。すまない。樹雨」
泣き始める氷雨。
「クソォオオオオオ!」
嵐が降り始める。
「絶対に助けてやる!」
氷雨は決心して、意識を失った。
結構自信作です!
今回はかなり長いので疲れたかもしれませんが、どうですか?
この後、氷雨はこれを話したためさらに試合への執着が生まれます。
アレクシアもアレクシアなりの優勝する理由があるので、それを防ぎにきます。
ここからは、1話1話が長くなるので、投稿ペースが落ちるかもしれませんが、休日なので今日もう一度投稿できたらいいなと思います。
では、また次回!




