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一流魔法師妹と三流剣士兄  作者: 霧島 アヤト
入学編
11/64

日常編Ⅲ


「ただいま〜」


氷雨は部屋に帰ってきていた。


「...」


アレクシアからの返答はない。


「ハァ」


氷雨はゆっくりと自分の部屋に入って制服のままベットに横たわる。


(どうして二回も対戦しなきゃいけないんだよ)


氷雨は目をつぶり寝ようとしていた。意識が朦朧としゆっくりと眠りに入っていった。


「キャアアアアア!」


寝たと思った瞬間に氷雨のベッドに紅茶が流れ込む。


「アッヂィ!!!」


氷雨は飛び起きて叫ぶ。


「なんで二段ベットの上に紅茶が飛んでくるんだよ!?」


氷雨は顔をベッドから乗り出して質問する。


「だってミスしちゃったんだもん!二つお茶入れてバランスくずして倒れたとかそういうのじゃないからね!」


バリバリ嘘をついてるアレクシアに対して氷雨は悲惨な状況が続いていた。氷雨のにはまだ紅茶が付いている状態でとても体が熱い。


「ね、ねぇ!!どうすればいいの!?」


氷雨は濡れて脱ぎにくい服を脱ぎながら質問する。


「知らないわよ!!しょうがないじゃない!!氷魔法でも使えば!!」


アレクシアは紅茶をこぼしてショックなのか若干起こっている。


「無理だよ!氷魔法は攻撃系しか持ってない!」


氷雨は中の服がうまく脱げない状態が続く。事態はさらに悪化する。


「こんにちは!お兄...さ..ま?」


時雨がこの部屋に来てしまった。


「ちょ!時雨!水魔法俺にかけて!」


時雨は混乱していたがすぐさま氷雨の言うことを聞く。


「火を隠せ!〈樹雨〉」


氷雨の上から大きな雨粒が一つ落ちてくる。


「サミィ!!」


氷雨は服が脱げない状態で、風呂に入ろうとする。


「お湯沸いてねぇ!!」


風呂場でバタバタしている氷雨を時雨は追う。


「どうしましt...ブハッ!!」


氷雨がシャツの3番目のポケットまで開けた状態で時雨の方角をちらっと見てしまったのだ。時雨はそれを見て興奮し、鼻血を出して倒れてしまったのだ。


「ど、どうしたって!時雨!」


氷雨はかじかみながら、時雨を軽く抱く。しかし、時雨は鼻血がで続けている。


「うるさいわね、うぅ、って!えっ!?」


アレクシアは落ちた紅茶を拭きながら、こちらを見る。


「ちょっ!?時雨!こっちにきなさい!」


アレクシアは急いでその場から駆け出し、氷雨に抱かれていた時雨を引っ張る。


「え!?俺はどうすればいい?」


「勝手に風呂でも入ってろ!」


氷雨はシュンとしながら、服をゆっくりと脱ぎ風呂に入る。


「ああああああああ」


氷雨は戦いによる筋肉痛により風呂に入るのがとても辛かった。


(それにしても、一夜って言う子強かったなぁ)


氷雨は考え事を続ける。


(1年生は力が計り知れないなぁ。アレクシアが最強だと思っていたがそうでもないかもしれない。それより、本当にきつい。このままじゃ、いつあいつが出てきてもおかしくない。早く力を解放しないと、ストレスに負ける)


氷雨は水面に口をつけ息を吐いてブクブクしていた。


「どけ!淫乱野郎!!」


氷雨は目を一気に開け風呂を上がり身体にタオルを巻き外に出た。そこには、頬っぺたをつねりながら罵り合ってる二人の美女がいた。


「あんたを助けてやったんでしょうが!」


アレクシアが、氷雨を見ている。


[タスケテ]


視線で助けを求めるアレクシア。氷雨は視線を逸らし時雨を見つめる。

時雨は上目遣いで氷雨を見つめる。


[タスケテクダサイ]


氷雨は目を逸らし口笛を吹きながら風呂場に逃げる。


「お兄様!」


「氷雨!」


同時に二人が叫ぶがそれを無視して氷雨は風呂場に突っ込む。


「「開けろぉ!!」」


二人は風呂場のドアを開けようとする。


「ふざけるなぁ!」


二人達はドアを引っ張り合う。


「てか!?お前らさっきの演技だったのかよ!」


「そんなわけないでしょ!?」


二人の引っ張る力はさらに強くなる


「もう嫌ダァアアアア」


氷雨は叫びながら風呂に突っ込む。

その瞬間にドアは勢いよく開く。


「どうしろと?」


氷雨はパンツだけを風呂の中できて話しかける。


「あそこで何で止めなかったの?」


アレクシアによる尋問が始まる。


「だって、あれ嘘じゃ...」


「なんであろうと止めなかったお兄様が悪いです」


氷雨の話を打ち切り時雨が氷雨の腕を掴む。


「は、はい」


(なんだか、氷雨って時雨に弱いわよね)


こうして、謎の軽いしょうもない日常は終わった。


「そういえば、大会に出場するの?」


そうでもなかった。


「あぁ、魔魂舞ソウルマジック?」


「そうよ」


試合のエントリーはすでに始まっていて、エントリーをしているのかを確認していた。


「あのぉ、あれ俺出れるかわからないんだよね」


「え?エントリーって自由じゃないの?」


アレクシアは首を傾ける。


「箱入り娘さんには分からんかもしれんけど大会に出れるのは一年生の中で5人だけなんだよ」


「嘘!」


そんなの聞いたことないような顔で氷雨を見つめる。


「本当だからぁ」


氷雨は着替えながら答える。


「まあ、要件は以上よ!」


そうするとアレクシアはお茶を入れ直す。

氷雨はアレクシアをしばらく見ていたが、見飽きたのか時雨の方を向く。


「そういえば、どうしてきたの?」


氷雨は時雨に話しかける。


「はい。ここにきた理由は...」


すいません!色々と忙しくて最近出せてません!ここからはかなり投稿ペースが落ちますがこれからもよろしくお願いします!

いつもご愛読して下さりありがとうございます!

ついに総合評価が200を超えました!

では、また次回に!

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