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乙ゲーと思ったらロボアニメでした。  作者: 小宮 海
第四章 サハラ共和国編
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episode:70 何がために戦うのか

シズク、今回は悩みます

…オルコットは考えて答えをくれと言いました。


 episode:70 何がために戦うのか


 私達は、その後にオルコットの部屋を出てカズヤさんに先ほどの部屋とは別の部屋を案内して貰う途中に、話を掛けられました。

「生きたい、守りたいから戦うと言ったな。」

私は、頷くとカズヤさんは

「それは、不可能な話だ。」

「…何故、そう思うのですか。」

カズヤさんは私を真っ直ぐみると

「生きるというのは誰かを糧にすること。守るというのは誰かの糧になることを邪魔すること。」

「……………」

私は黙って彼を見ます。

「……もし、お前が守りたいものが、お前を殺そうとしたときお前は生きるためにそれを殺し生きるのか、それともそいつの命を守るために自ら死ぬのか…。果たして選べるのか…?」

……考えたこと、ありませんでした。もしそのどちらも同じなら、私は……

「……………」

カズヤさんは、その後は私達を部屋に案内してブラウ君と一緒に今後の話をしました。

「…あの男が言ったことを気にしているのか。」

私は頷くとまた、先程まであった事を思い出しました。……オルコットの過去、カズヤさんの言葉…。

頭の中でグルグルと回ります。私は、どうすればいいのか…考えれば考えるほど混乱してきます。

…どれだけそうしていたのでしょうか。ブラウ君が不意に私の頭をなででくれました。私は、ブラウ君を見ると…

「…今は、考えなくてもいいんじゃないか?」

私は、首を傾げました。…え~っと…つまり…

「何も答えは今出さなくてもいいと思う。シズクの気持ちはシズクも物だから、良く考えて答えを出せばいい。」

……ブラウ君がそう言うと、今後について話しました。

その晩、私達は用意された布団で横になりました。

そして、私の戦う理由を思い出しました。


ー…生きたい、守りたいから戦う。だけど…ー


だけど、カズヤさんが言った事が頭を過ぎる…私はこの部屋にある、造花の赤い花を見て、紅条様の言葉を思い出しました。


ー…もし、目標が出来たら、その目標を大切にして欲しいの…これが、私からの約束…ー


私は、紅条様の言葉を思い出すとハッとしました。


ー…そっか、どちらも選べないなら…ー 


私は、答えが出ました。…後は、オルコットの返答ですが…いえ、答えは決まっています。私は…


ー…どう考えても、私の答えは決まっています…ー


私は、隣で起きているブラウ君に話を掛けました。

…私達は、暫くしたら此処から脱出します。そのために今は機会を伺っています。私達は打ち合わせをして、眠りに入りました。

 そして、数日経った後、遂にこの日が来ました…


次回、脱出します。そして答えが決まったシズク。ではまた

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