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第41話 『ソレイユ』

「おーわざわざ紹介、ごくろーサン」


 ソレイユと呼ばれた女は、宙返りして私たちの前に着地。獲物が大きい割に動きは機敏だ。


「くっ……」


「つーか、イキとったんか我ェ⁉ てっきりホマレ(爆)に恥じて、セップクしたかと思ったケドよぉ⁉」


「言いたい放題ね」


 私がサラの代わりに答えると、ソレイユはまじまじと私を品定めした。


手前(テメェ)が『リア』か。ウチらの女神(ボス)の名を(かた)るとは、なかなかヤッてんじゃねーの?」


「今の私はリアよ、それ以上でもそれ以下でもないわ」


 私がハッキリと答えると、ソレイユは一瞬だけ真顔になり、やがてブハハハハッ! と盛大に爆笑した。私、何か面白いことでも言った?


「なるヘソ、噂以上に面白ぇヤツだわw アイツ(・・・)からまだ手ェ出すなって言われてんが、味見(・・)くれェいーだろ」


 アイツというのが誰を指しているのか判らないが、ソレイユはやる気だ。


「7分だ、7分だけアソんでやる。呆気なくオワってくれンなよッ⁉」


 ソレイユが正面から突っ込んできた! 獲物の二連チェーンソーが、火花を散らしながら私に迫る。貰えば致命傷、間違いなしだ。


 私が直前で避けるも、ソレイユは追跡してくる。反撃のタイミングが掴めない……! 私は離脱して、マスケット銃を展開した!


「なんデスかぁ~ソレはぁああアアッッ⁉⁉」


 ソレイユは太ももから抜いた二丁銃で、マスケット銃を撃ち落とす! 精密射撃もそうだが、撃つのが速すぎて手元が全く見えない。


 それでいて、私への警戒も全く怠らない。

それでも私は『構え』ながら、ソレイユの懐に入った!


「――秘剣・風林華閃っ」


「遅ぇ」


 その一言で、ソレイユは秘剣を素手(・・)で止めた。特A級……これほどまでとは。


「アタイに一度見たスキルは通用しねぇ。(もっと)もその程度の斬撃、たとえ初見でもアタイからすれば、どーという事はねーがな」


「………………」


 私は沈黙するしかなかった。さらに私の全身から翠のオーラが消える。限定解除(オーバーリミット)の効果が切れ、全身が鉛のように重くなった。


「ンだぁ? もー仕舞いかよ?? こちとら、まだ30パーも出してねーってのに」


 決して『誇張』ではない。ソレイユはまだ『遊び』の段階だ。次に遭遇(エンカウント)したら、間違いなく命はない。


「もうちっと、(たの)しめるかと思ったケドよぉ。期待ハズレもいいところだ。あン?」


 私は聖刃(ブレイド)を持つ手に力を込めた。このままでは終われない。せめて『一太刀』与えないと……!

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