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第16話 『リーダー』

――チュイィイイイインッ!


 異形は相変わらず猛け狂いながら、チェーンソーを振り回していた。私の閃光弾(フラッシュ)が炸裂するも、お構いなしに突っ込んできた! 一度受けた攻撃には、耐性がつくらしい。私は聖刃(ブレイド)を通して、雷撃(ボルト)を流した!


――バチバチバチバチッ!


 激しい火花が散り異形は丸焦げになるも、それでも動きを止めない!


「本当に厄介……!」


 吐き捨てるも、異形はお構いなしだ。それでも動きは鈍くなっているので、やりやすくなった。さらに……


――ゴワァアアアアアアッ!


 異形の全身が、派手に炎上(物理)した! 私はチェーンソーを避けながら、異形を誘導した。案の定考えなしに暴れて、そこら辺のドラム缶を破壊しまくった。


 自ら爆発に巻き込まれ、ほぼ『自滅』に近い。

自慢のタフさも無効となり、やがて崩れ落ちる異形。対処さえ分かれば、どうということはなかった。さ、先を急ごう。


 ◇ ◇ ◇


 私は女神の『信者』を適度に狩りつつ、やっとミアが送信してくれた座標の『教会』にたどり着いた。ここに地域(コミュニティー)の『リーダー』が……


 ちなみに鬱陶しかったヘリは、ドローンでかく乱している。修復するついで、妨害(ジャミング)機能を付けておいた。今頃、明後日の方向にいるハズもない標的(わたし)を追ってるだろう(笑)


 薄暗い教会内は思ったより広く、多数の全身フード姿が片ヒザを折りながら、熱心に祈っていた。私が驚いたのは信者じゃなくて……


「……っ! 彼が……!」


 中央に巨大な十字架が飾られおり、屈強な男性が(はりつけ)にされていた! ミアが送ってきた画像とそっくり……間違いなく彼が『リーダー』だ。

 あろうことか、彼は全身に生々しい裂傷があった。信者が竹槍で、突き刺してできた傷だ。


 突く力は弱々しく、彼自身も筋肉の鎧に覆われていたが、このままでは出血による衰弱死は免れられない。一刻も早く救助する必要がある!


「やめなさい! ……っ!」


 速やかに彼の元に駆け寄りたかったが、突如天井を破って降ってきた者がそれを許さなかった。


――巡礼を妨げる者、度し難し。


 全身黒ずくめ、巨大な鎌を携えたその異形はそれだけ呟いた。出会って一秒、対話『不可』な奴だと分かった。度し難いのは、(こっち)の方だっての(怒)リーダーもいつまでもつか分からないし、久々に全開(フルスロットル)でいくよ!

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