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4-4

 『分かりました。もともと身内が迷惑を掛けたという気がしないこともないですし、喜んで協力させていただきますわ』


 雨さまがハイジャックしたという原潜は今は太平洋の海中にいるということで、その近くまでは別の原潜で向かうということでした。原潜は海上にいるので、ここからヘリで直接向かって乗り付けるとのことです。


 ということで、さっそくヘリに乗り込みました。


 「生沈黙の艦隊!!」


 天さまのはしゃぎようがすごいです。気持ちは分からなくもないですが、ヘリコプターに乗っているのでできればちゃんとシートベルトをして座っていてくださいぃ。


 「やほーぃ!! ……おっと……っと?」


 ほら、言ってるそばから足を踏み外したじゃないですかぁぁぁぁっ。


 「きゃぁぁぁぁぁぁぁ」


 ヘリから落っこちる私。それをびっくりした顔で窓から見下ろすお姉さまと墨ちゃん。多分、美雷さんは初めてのヘリでビビッててそれどころじゃないんだと思います。


 ああ、みんな、せっかく現代まで来たのに、こんなところでお別れなんて。こんなことならもっと早くお姉さまとあんなことやこんなことを……。


 「なんちゃって」


 はっと気づくと私の横にはヘリが並走して飛んでいました。さっきまで上にいたのに?と思ったのですが、よく考えれば天さまならモップなしでも空を飛ぶくらい簡単なことでした。というか、そもそもあの時はなぜモップに乗っていたのでしょう?


 いたずら心が芽生えたのか、天さまはヘリのコックピットの近くに寄って窓ガラスをトントンとノックしました。


 "Oh, my god! What the hell is she?"


 パイロットさんがびっくりして操縦桿をひねってしまい、ヘリコプターがぐらぐらと揺れます。


 「ひぃぃぃーーっ」


 ひきつった悲鳴を上げたのは美雷さんでした。お姉さまは私をジト目でにらんでいます。あの顔は後で拳骨に違いないです。私は何も悪くないのに。


 その後も天さまは回転するプロペラに触ってぶんぶん振り回されて遊んだり、スキッドを鉄棒代わりにして懸垂したりとやりたい放題だったのですが、とうとう堪忍袋の緒が切れたお姉さまが空を飛んで追いかけはじめ、ヘリの周りをぐるぐると追いかけっこになったのでした。


 おかげでもう目がぐるぐるぐるぐる回って大変です。


 それと、お姉さま、いつの間にか八咫烏の羽を使わずに空が飛べるようになったんですね。


 "Did I need to fly a helicopter in the first place?"


 ヘリのパイロットさんが頭を抱えているのが見えます。言葉はよく聞こえませんが、気持ちは分かります。


 そうしていると、ようやく原潜が見えてきました。

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