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「行きたくて仕方なかったんだけど、雪ちゃんの学校を休ませるわけにはいかないから泣く泣く涙を飲んでたのよ。私って我慢強いでしょ。でも、仙ちゃんがいるなら調査名目で熱海に行けるわよね!!」
天さま、本音がダダ漏れです。
「あ、もしかして目撃者の女の子も七夕牧場のイベントで熱海に行ったんでしょうか?」
「……可能性はあるわね……」
七夕牧場、意外にユーザーは多いのでしょうか? 今度から気を付けて見ることにしましょう。
天さまの思い通りになるのは癪だとお姉さまは言っていましたが、そうは言っても現地に行ってみないとどうにもならないので、翌日から早速熱海に行ってみることになりました。ちょうど今日は木曜日だったので、金曜日を休んで週末いっぱい熱海で調査して日曜の夜に帰ってくるという予定です。
天さまは大喜びで熱海に連れていく牛選びを始めました。なんでも、甲乙つけがたい2頭がいて、どちらを選ぶか悩んでいるのだとか。
「みんな、着い…………」
「熱海キターーーー」
新幹線を降りたところでお姉さまが声を掛けようとしたところで、駅舎中に響き渡る大音声で天さまが叫びました。ホームの上どころか新幹線の中の人までこっちを向くので恥ずかしくて死にそうです。
「うるさいわ」
ゴツン
「「あ、痛た」」
そしてまた私までとばっちりで叩かれてしまいました。
「じゃ、まずは寛一とお宮を見に行くよ!」
「彦星と仙を探すのが先でしょ」
「うん。そっち『も』探すわ」
「そっち『を』探すのよ!」
私たちと熱海に来たのはお姉さま、私、墨ちゃん、織姫さまの他、美雷さんも来ました。学校に欠席の連絡をするとどこから聞きつけたのか、「かぐや姫さまが行くならぜひ私も」と言って早朝に家に訪ねて来たのです。
「じゃ、手分けして探しましょ」
お姉さまが提案すると真っ先に美雷さんが手をあげました。
「はいはい。私はかぐや姫さまと地の果てまでもご一緒いたします」
「熱海を回るだけよ!」
「墨ちゃん、一緒に行きましょうか」
「はい、雪さま」
「えっと、私はどうしようかしら?」
ということで、話し合いで2手に分かれることになりました。1つ目のグループはお姉さまと美雷さん、2つ目のグループは私、墨ちゃん、織姫さまです。
両方のグループに仙ちゃんと彦星さまの顔を知っている人を配置しようということになったのですが、意外なことに美雷さんが両方とも顔を知っているということが分かり、こうなりました。




