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美香と光子と優子の爆笑ストーリー。光子と優子29歳  作者: リンダ


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次にどこでライブするか選手権



SNS側:次第に始まる「どこでライブするか選手権」


知多新線終点ライブの動画がバズったあと、

コメント欄にはこんなのが並び始める。


《次はどこでやるんですか!?》

《路線図見ながら“ここで歌いそう”って家族会議してますw》

《ローカル駅アカペラ、次の候補:

 ・中部国際空港駅コンコース

 ・武豊線のどっか

 ・豊橋の路面電車の終点

 …と見た!》

《#次どこで遭遇 ってタグ作りたい》

《#ローカル駅アカペラ予想選手権 開幕》


でも――

当の本人たちは、まったく決めていない。


光子

「ねえ、みんな予想しよるけどさ」


優子

「うちらも“どこで歌うか未定”なんよね」


「現場で空気吸ってから決めるタイプなんで」


拓実

「“ダイヤと天気とノリ次第”やからな」


祥子

「ガチで、“朝のテンション+子どもたちの元気具合”で決まっとるもんなぁ」


「“計画されたゲリラライブ”って矛盾してますもんね」


そんな感じで、

視聴者は真剣に予想してるのに、

当人たちはわりとその場のノリで決めている、

というギャップが生まれてきていた。



24日目 ― 知多半島の先から空へ、そして東へ


終点の街 → 中部国際空港セントレア


「陸の端」から「空の玄関」へ


朝、知多新線の終点の街を出発。

名鉄で線路を戻りながら、中部国際空港セントレアを目指す。


陽翔「きのうは“線路のはじっこ”やったけど、

 今日は“空に飛ぶとこ”に行く〜」


燈真「“日本のはじっこツアー”から、“空への入口ツアー”やね」


悠翔「空港飯、また食べれる?」


結音

「“空港のごはん”は、なんか全部“旅の味”〜」


灯乃

「きょうの“空港おやつ”なにかな〜」


彩羽

「今日は練習も試合もないオフやけん、

 “糖質は正義”の日にします」


セントレア駅に着くと、

吹き抜けのターミナルと展望デッキ、

飛行機の並ぶ景色が広がる。


光子

「九州の空港とも、関西空港ともまた違う“空”やね」


優子

「空港って、“世界への待合室”って感じがあるんよね〜」



空港飯ふたたび


フードコートで、

好きなメニューを選んでいく12人。


陽翔「からあげ〜!」

燈真「味噌カツ〜!」

悠翔「ラーメン〜!」


結音

「わたしは“空港パフェ”〜」

灯乃「“空港うどん”〜」


彩羽

「カツも食べたいし、ラーメンも食べたいし、

 パフェも食べたい…(真剣に悩むアスリート)」


「今日は“カロリーは思い出”ってことでええやろ」


拓実

「明日からまた動きまくるしな」


祥子

「マラソンやってて思うけど、

 “よく食べる日は、よく動ける日”やねん」


「名言いただきました」


食べ終わったあと、

展望デッキでしばし飛行機ウォッチング。


陽翔「どこに飛ぶとかな〜」

燈真「“北のほう行きそうな飛行機”とか“南のほう行きそうな飛行機”とか、勝手に決めよる」

悠翔「いつか、自分の試合で乗る飛行機を見送る日が来るかも」


結音

「“世界の真ん中”って、飛行機の中にもある〜」

灯乃「窓の外、雲ばっかりでも“真ん中”〜」


彩羽

「“世界大会へのフライト”とか、

 本気で目指すなら、こういう景色ちゃんと覚えときたいな」



セントレア → 名古屋 → 武豊線往復


ミツカンの町を歩いて、武豊で一服


空港を後にして、

名鉄で名古屋方面へ戻り、

そこから今度はJR武豊線へ。


列車で半田方面へ向かい、

ミツカンの工場周辺を散策。


陽翔「お酢のにおいする?」

燈真「なんか“す〜”っとした匂いがする気がする!」

悠翔「ここから“お寿司の味”も出とるんかな?」


結音

「“世界のお酢”って、ここからも出ていく〜?」

灯乃「サラダドレッシングのふるさと〜?」


彩羽

「ここで作られたものが、

 スポーツ選手のごはんにも使われとるかもね」


光子

「“日常の味”が生まれよる場所って、なんか尊いね」


優子

「旅先の観光地もいいけど、

 こういう“生活の工場地帯”歩くの、わたし結構好きやわ」


そのあと列車で武豊まで行って、

駅近くで一服タイム。


「海も見えるし、工場地帯も見えるし、“働いてる街”って感じするな」


拓実

「“観光地”じゃない街ほど、心に残ったりするんよね」



名鉄三河線 → 蒲郡線 → 豊橋


「線路で海岸線つなぎまくる日」


再び名古屋方面へ戻り、今度は名鉄ルートへ。


* 名鉄三河線に乗って、三河地方を“線路で横断”

* 接続を経て蒲郡線へ乗り継ぎ、海を横目に移動

* 最終的に豊橋へ入る


陽翔「きょう、“線路で海の横ずっと走っとる日”やね」

燈真「地図で見たら、ぜったい線びっしりやね」

悠翔「地図にあとで線引きたい!」


結音

「いろんな電車のイスに座った〜」

灯乃「いろんな窓の形で海を見た〜」


彩羽

「三河って、のんびりしとるのに、

 “ちゃんと人の暮らしが息してる”って感じする」


光子

「旅の途中で、こういう“素通りするかもしれん場所”にちゃんと降り立てるの、ありがたいね」


優子

「線路がなかったら、たぶん一生来んかったかもしれんもんね」



豊橋 → 路面電車全線 → 浜松 → 静岡


豊橋に到着した一行は、

豊橋鉄道の路面電車(市電)に乗車。


陽翔「道路の上走る電車だ〜!」

燈真「車と一緒に信号待ちしよる〜!」

悠翔「なんか、電車なのに“まちの住人”って感じ」


結音

「トコトコ走る音がかわいい〜」

灯乃「“街の心臓”みたいな線路〜」


彩羽

「路面電車って、

 “街のスピードを速くしすぎないための存在”って感じするな」


全線を乗り通してから、

JRで豊橋 → 浜松 → 静岡へ。


浜松のあたりでは、

「楽器の街だよ〜」なんて話をしつつ、

今日はあえてあまり寄り道せずに進む。


夕方〜夜、静岡に到着。

ホテルにチェックインして、ひと風呂浴びる。



夜:静岡から爆笑通信


「予想は予想、ノリはノリ」


今日の爆笑通信タイトルは:


「セントレア飯から武豊・三河・豊橋・静岡へ

〜そして“次どこでライブするか、うちらも知らん”問題〜」


光子

「みんなこんばんは〜! 今日は静岡からでーす!」


優子

「中部国際空港でごはん食べて、

 武豊線でミツカンの工場あたり歩いて、

 名鉄三河線と蒲郡線乗り継いで豊橋行って、

 路面電車乗りつぶして、浜松通って、静岡まで来ました!」


コメント欄

《移動の密度おかしい》《線路で地図ぬりつぶしてる》《また空港飯w》


光子

「でね、最近さ…コメント欄見てると」


優子

「“次ここでライブするんじゃ?”予想がめちゃくちゃ増えとるとよ」


コメント欄

《はいそれは我々です》《#次どこで遭遇 勢》《本気で路線図見てます》


「“関係者でもないのにダイヤ調べて予想してます”っていう報告も来とるw」


拓実

「ありがたいけど、ひとつ言わせて」


祥子

「うちらも決めてません!!」


「ガチでその場で決まってます!!」


コメント欄

《知ってたw》《やっぱりそうかw》《ノリか〜!》

《でもたまに予想当たってる時あるよね?》


光子

「そう、その話なんよ。

 たま〜に、“次あそこ来そう”って書いてあった場所に、

 ほんとに行くことがあるんよね」


優子

「で、こっちはコメント読んでから決めたわけじゃなくて、

 “行程とノリで決めたら、たまたま被っとった”っていう」


「つまり、“波長の合う変人が全国に多数”」


拓実

「同じタイミングで、“その駅前で歌わせたい”って考えとる人がおるってことよね」


コメント欄

《変人呼ばわり光栄です》《同志が全国に》《ローカル駅アカペラ脳》


光子

「でもさ、こういうの、ちょっといいなって思うと」


優子

「こっちはこっちで、“真面目にダイヤと体力と子どもの機嫌”を考えつつ、

 ふと“ここで歌いたいな”って思う場所があって」


光子

「画面の向こうでも、

 “ここで歌っとったら似合うやろな〜”って考えとる人がおる」


優子

「その“場所へのラブレター”みたいなんが、

 たまたま重なった時に、ライブが生まれとる気がする」


コメント欄

《場所へのラブレター、いい》《行ったことない駅まで愛おしくなる》


彩羽

「今日のルートも、

 空港→武豊→三河→蒲郡→豊橋→静岡って、

 文字だけ見ると“なんのこっちゃ”って感じやけど…」


「それぞれの場所に、

 “働いとる人の空気”とか“暮らしの匂い”がちゃんとあったよね」


拓実

「それを線路でつないでいく旅って、

 なんか“人の生活をなぞる”みたいで好きやわ」


光子

「だから、今のところルールはこれにしとこっか」


優子

「『ライブ会場は、ダイヤとノリと、その場所の空気が決める』」


コメント欄

《名言いただきました》《予想はやめないけどねw》《ハズレても楽しいw》


光子

「というわけで、

 明日どこで歌うか、今の時点でうちらも知りません!」


優子

「でもひとつだけ決まっとることがあります」


全員+コメント欄

「ごはんとお風呂と笑いがあれば、

 空港でも、工場の町でも、路面電車の街でも、

 ここが世界の真ん中やけーん!!」


コメント欄

《888888》《今日もありがとう》《明日の“ノリ任せ会場”楽しみにしてます》


静岡の夜の空気は、

新幹線の走る音と、

遠くの車の気配と、

それからスマホの光る画面に詰まった

“予想とノリと笑い声”を、

やさしく包んでいた。



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