挨拶って大事だよね?
確認もせずに投下しますので、誤字脱字に注意っす。(いや、確認ぐらいしろって?)えへ☆
ご飯を食べ終わり、そろそろ店を出ようかと話していると、部屋の扉がコンコンと叩かれた。
「あら?何かしら~?どうぞ?」
ミランダさんが返事を返すと、ゆっくりと扉が開き、そこから顔を覗かせたのはシュナさんであった。
「シュナ?どうしたの?ああ、お会計かしら?ちょっと、アーウィン?あんたお金出しなさいよ!」
「はあっ!?何でだよっ!俺、金ねぇぞ?」
ミランダさんが文句を言うアーウィンさんの懐に、腕を突っ込んでガサガサしている。
うん。ただお金を探しているだけなんだろうけど、アーウィンさんが「うひゃっ」とか「うぐっ……」っていう声を出すので、何か見ているこちらもちょっと変な気分になってくる。
ジィーっと、二人をガン見していたら、何故かヘスさんに、両目を手で覆われた。
何故だろう?
「あの~?ヘスさん、この手は……一体?」
私が目隠しをされながら頭を傾げると、ヘスさんは吃りながらこう言いはなった。
「いや、いやいやいや。こっ…子供は見ちゃ駄目だと思うし、それに……刺激が強いからね?」
と、言われた。
ちょっと!私は子供じゃないからね?てか、ヘスさんとは同い年ですからっ!
おまけにこう見えて、私は妊婦ですよ?ミランダさんとアーウィンさんが現在行っている行為(って言うと、途端にエロ度が上がりますが)よりも凄いことをしてますからね?
「心配はご無用です!ヘスさんとは同い年じゃないですかっ!」
だから、ミランダさんとアーウィンさんのゴソゴソを、私にも見せれっ!!
私は両目を隠していたヘスさんの手を、引き離すと、二人の続きを見ようとしたが、残念な事にミランダさんは既にお金を発見した様で、シュナさんにご飯代を支払っている最中だった。
チェッ……。もう終わってたよ。
でもアーウィンさんの顔は上気して、赤くなっていたので、私の妄想が刺激された。
私が見ていない所で、どこまでいったのだろう?
ヘスさんめ…。許すまじ。
若干の怨みのこもった目線を向けるも、ヘスさんには効かなかった。何かニコッと照れ笑いされた。
うん、可愛いな。おばちゃん、可愛い子に弱いのだ。しょうがない……許してあげちゃう!!
私がヘスさんの照れ笑いに、キュンッとしていると、お会計が終わったシュナさんが、近寄って来た。
「本当にありがとう御座いました!それと、さっきはちゃんと挨拶してませんでしたよね?私はこのモリモリ亭で働いている、シュナですっ!また良ければ食べに来て下さいね?えっと………」
はっ!私もちゃんと名乗って無かったよ。どんだけウッカリなんだよ。
私は慌てて名乗り返した。
「あっ、その、理恵……じゃない、リエラです。今日この町に着いたばかりですが、今後とも宜しくお願いしますっ!!」
頭を下げつつ、シュナさんと握手を交わした。
するとシュナさんは目を潤ませながら、微笑んだ。
「うふふっ…。本当に私の今まで見てきた魔法使いと、全然違うのね。とっても丁寧な人で、リエラちゃんて素敵………」
うっ……。ただ普通に挨拶しただけでこんなに喜ばれると、すっごい複雑だし、今までの魔法使いはどんだけ態度が悪かったんだよ?
微妙な気分に陥るな。だって私なんて所詮は逃亡者だしね。戦わずして逃げ出した臆病者だよ。
まあ、ノエルのクソヤローにはこれっぽっちも未練は無いけど、宮廷魔術師にはなりたかったなぁ。
覆面とか、ヴェールで顔を隠したままで、休廷魔術師に雇ってくれたりは…………しないな。
うん。分かっては居るけど、中々スッパリと諦めきれないもんだな。あ~ヤダヤダ!ウダウダするのは、止め止めっ!
「素敵……ですか?別にそんな大層な者じゃ無いですけどね?魔法は使えますが、身体能力は並み以下ですしね?」
私の脳裏には先程人様のテーブルに突っ込んで、転んだ記憶が甦っていて、そんな風に言ったのだが、シュナさんには謙遜に聞こえた様で、速攻で否定された。
「いえいえ!そんなに謙遜しなくて大丈夫です!魔法はその身体能力のハンデを補って余りあるんですからっ!!」
あっ!ピンッと来た。間違いなくさっきの私の人様のテーブルに突っ込んだ下りを、誰かから聞きましたね?物凄く必死になってフォローしてくれてますし、女の感ってやつですよ。
えっ?お前に女の感なんてあるのかって?知りませんよ。言ってみたかっただけですけど、何か?
「あっ…あ~~~。もしかして私がやらかしたの…誰かに聞いた?」
一応窺うようにシュナさんにそう聞くと、シュナさんは【シマッタ!】みたいな表情をすると、直ぐに謝って来た。
「あっ…その…ご免なさい。常連のお客さんが、楽しそうに話していらっしゃったので、つい聞いてしまい……その、本当にご免なさいっ!」
うっ…う~ん。そりゃあ恥ずかしいけど、そんなに一生懸命謝らなくても、良いんだけど?
むしろそんなに謝られると、居心地悪いし。
「いやぁ…事実だし、そんなにシュナさんが謝る必要は無いからね?まっまあ、私はそんな身体能力の低い者ですからそんなに畏まらないで下さいね?」
私がシュナさんの肩をポンポンと、軽く叩きながら微笑んでみせると、ホッとしたのか釣られてシュナさんも嬉しそうに微笑んだのであった。
店先でブンブンと手を振るシュナさんに、私も精一杯手を振り替えしながら、モリモリ亭を後にしたのであった。
「くそっ!俺の酒代がっ……ううっ……」
ブツブツ文句を言うアーウィンさんを、引き摺りながら歩くミランダさんと、ニコニコ微笑みながら横を歩くヘスさんと一緒に、私たちは日用品を買いに広場に色々な店が展開しているマーケットに向かったのであった。
何か…話が全然進まない。小生の話って何時もそう………何か話の進まない呪いでも掛かってるんじゃないかと、不安になる。
だって……まだフローズンバイパーの町に来て、1日も経ってないって……どうよ?
この話……いつ終わるの?みたいな?
まぁ、いつかは終わるんだろうけれど。
先は長い……途中で飽きないか、不安でゴザル。




