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プロローグ
「朝比奈こはるさん。合格です」
その瞬間、こはるは泣いた。
「……私が?」
歌も、ダンスも、自信はない。
人前に立てば緊張するし、大事な日は決まってお腹が痛くなる。
それでも。
ずっと、アイドルになりたかった。
「ありがとうございます……!」
部屋を出る。
緊張が解けた瞬間――
ぐぅぅ。
「……お腹すいた」
鞄からお菓子を取り出す。
そして数分後。
「……お腹痛い」
そんな少女が、Rain Crownの一員になった。
自信はない。
才能があるのかも分からない。
ただ、一つだけ。
誰よりも、アイドルになりたかった。
そして彼女は、まだ知らない。
努力しても、報われない日があることを。




