プロローグ:さらば低身長の生きれない世界
――バァンッ!!
眉間に激しい痛みが走る。
理由は単純明快、自分で自身の眉間を撃ち抜いたのだ。
「ぎゃあっ…」
情けない遺言を残すと、彼は静かに地面へ崩れ落ちる。
「やっと抜け出せた…こんな世界から…」
◇ ◇ ◇
「やめてよ」
轢田 萎(身長147cm)は、殴られた。
「おめえ背小さくてキメェんだよ!!」
高身長(209cm)の七村塁は、蔑むような視線で萎を見下ろす。
その眉間には血管が寄っていた
「しねっしねっ!」
塁は何度も蹴りを腹に食らわせる。
「ううう…やめて…やめて」
萎は地面にうずくまった。
「これでトドメだっ!!死ねっ!」
柔道黒帯の塁は、トドメと言わんばかりに、渾身のかかと落としを萎に食らわせる―――
「やめなよっ!!!」
その時、萎の幼馴染の弓楽梨子が、物陰から飛び出し塁のかかと落としを受け止める。
彼女もまた、柔道黒帯なのだ。しかも高身長(186cm)ときたものだ。
「なんだ梨子、お前…俺の邪魔をすんのか」
「梨子ちゃん。ありがとう…助けてくれて…」
萎は涙ぐみながら感謝を伝える
「何勘違いしてんだ??お前を殺すのはアタシだよ!」
梨子は涙ぐむ彼の顔面に正拳突きを食らわせる
「ぐああっ!!」
萎は萎えた。
「なんで…」
自分の口から折れた歯が落ちる。
「せいせいしたぜ…自殺しろ!」
梨子は萎の目の前に拳銃を落とす。
「え…なにこれ」
「それを眉間につけて撃ち抜きな!」
しかしその実、それはただのエアガンであった。
「わかりました…」
彼はそんなこと知らず、エアガンを眉間に撃ち込む――
「ぎゃああああ!!!」
彼はショック死した。
「え!?死んだ!?、」
流石の七村塁も驚きを隠せない
「なんで…かわいそう…うっ…おええ…」
弓楽梨子は瞳に涙を浮かべ、膝から崩れ落ちる。
二人の目の前には、生命機能を失った60kgの肉塊があった
◇ ◇ ◇
「う…う~ん、ここは?」
目を覚ますと見知らぬ風景が広がっていた。
空には龍が翼を広げ飛んでおり、目の前は大きく開かれた綺麗な風景が見える。
「絶景だなぁ~」
ここから彼の無双が始まるのだ―――!




