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24.千聖ちゃんが来なくなった理由

24.千聖ちゃんが来なくなった理由


 最近、千聖ちゃんが遊びに来なくなっちゃったなあ…。あんなにボクのことを可愛がってくれていたのに。やっぱり中学生は部活やらなにやらで忙しいのかな。でも、広子さんは毎日来てくれるよ。今でも桂子さん家のお仕事を手伝っているからね。

 今日もお昼に桂子さんと食事をしながらボクに構ってくれているんだ。

「そう言えは広子のところの猫ちゃんはどう?」

 なに?聞き捨てならない話だなあ。広子のところの猫ちゃんって言ったか?

「もう、たいへん!夜中じゅう、運動会みたいだわ」

「そりゃあ、3匹も居ればそうでしょう」

 えっ!3匹?

「まったくだわ。千聖がパルみたいなネコが欲しいと言うから、うちでも飼うことにしたんだけど、ペットショップに行ったらなかなか決められなくて」

「だからって、3匹も買って来る?」

「仕方ないじゃん!みんな可愛いんだもの」

 どうやら広子さんの家でも猫を飼ったらしい。でも、広子さん家は団地じゃなかったかなあ…。そっか!そう言えばこの間、引っ越ししたと言っていたよ。だからか!


 それから数日後、ボクが居間でお昼寝をしていると、久しぶりに千聖ちゃんがウチに来たよ。制服のままだから学校帰りだね。久しぶりに遊んでくれるかな?

「あっ、パル」

 そう言って、頭を撫でてくれたよ。そして、辺りをキョロキョロ。誰も居ないと解かるとすぐに部屋を出て行っちゃった。誰かに用事があったのかな。きっと、菫ちゃんだね。だったらもうすぐ帰って来るよ。それまでボクと遊んでいようよ。だけど、千聖ちゃんはそのまま外へ出て行っちゃった。そんなぁ…。しょうがない。また寝るか。

 その後、千聖ちゃんはウチに来てもボクとはあまり遊んでくれなくなっちゃったんだ。知らない猫の匂いが付くと自分のところの猫が嫌がるんだって。そんなことないのに…。


 千聖ちゃんのところの3匹の子猫ちゃん。ちょっと気になるなあ。でも、ちょっとだよ。ボクはこの家で満足しているからね。そろそろ、空ちゃんが帰って来る。唯一、ボクが優位に立てる相手。あとどれくらいの間、ボクは偉そうにしていられるかな。そんなことを考えていたからなのか、ボクは空ちゃんのおかげでひどい目に遭ってしまうんだ。それはまたいつかお話しするね。





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