21.サヨナラエリザベス!?
21.サヨナラエリザベス!?
今日は菫ちゃんが会社を休んだ。ボクを病院へ連れて行くためだ。つまり、それは…。そう!エリザベスちゃんじゃなくなるんだよ!病院は好きじゃないけど、今日ばかりは早く病院へ行きたくて仕方がないよ。その前にちょっと腹ごしらえ…。
あれっ?ボクのエサ皿が無いよ…。
菫ちゃんはお昼頃に部屋から出て来た。
「パル、おはよう」
「ニャー」
ボクは菫ちゃんの足元に擦り寄った。ご飯ちょうだいって。
けれど、菫ちゃんはボーっとしながら台所へ行って自分のご飯の用意。納豆とインスタントのお味噌汁。刻んだレタスが入ったタッパーを持って来て小さめのお皿に取り分ける。
納豆をかき混ぜながらテレビをつける。お昼の情報番組を少しだけ眺めてからDVDをセットする。
そこへ、お昼休みで桂子さんも上がってくる。
「今、起きたの?」
「だって、せっかくの休みだもん」
「まあ、いいや。お昼食べたら病院に行くわよ」
「ママ、お昼は?」
「食べるわよ」
桂子さんはそう言って冷蔵庫の中を物色する。けれど、目ぼしいものが無かったみたい。テーブルの上に置いてあったロールパンを見つけると、真ん中に切り込みを入れてレタスとツナを挟んでかぶりついた。
ボクは桂子さんの足元に擦り寄った。もちろん、ボクもご飯が欲しいから。
「パルさん、今日は病院だからご飯あげられないのよ」
そうなの?それで、今日はボクのエサ皿が無いのか。だったら早く病院へ行こうよ。
病院から帰ってきてからようやくご飯にありつけた。ヤケ食いだ。そこへおじいちゃんが仕事場から上がって来た。
「あれ?病院に入って来たんじゃないのか?」
「行って来たよ。あと2、3日だって」
そう…。今日、外されなかったんだ。エリザベスカラー。チェッ!




