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未来の日本 異世界に転移する  作者: 惣菊
1章 未来日本 異世界に転移する

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20/61

1−13 敵の陸上侵攻を食い止めろ 後編

にしなさとるさん誤字報告有難う御座います


今回は王国視点から書こうと思います


今回も短めで書きます

トループ王国、陸上攻撃隊では指揮系統が麻痺しており、前線にいた兵士や魔道士は混乱に満ちていた。


4級氷魔道士の四級氷魔法"永氷えいひょう"により敵を殺そうとしたにも関わらず、人型の化け物は簡単に氷を溶かす。そして上空からさらに人型の化け物が降ってきたと思ったら、いきなりその肩に取り付けられていた物が光り……。


とてつもない衝撃波が彼らを襲った。


それは永氷により作り出された氷山はもちろん、400m先にいた王国兵士達をも吹き飛ばした。


「まだこの地獄は終わらないのか!?」


「いきなり後ろの奴らが吹き飛んだぞ!」


「治療魔道士はいないのか!?」


「神様!どうか我らをお守りください!」


「そんな馬鹿な!」


四級魔道士であるライは絶望を感じていた


……あり得ない四級魔法だぞ!人類が到達出来る最高峰の階級だぞ!……


足が動かない…人間は圧倒的なる存在を見ると動けなくなるのか……


だが生きなければならない……私は家族の為に生きなければならない!


「風の精霊よ、我が身を軽やかにし、光の流れに乗じて駆け抜けん。我が前に立ちふさがる者を追い越せ。スピードアップ!」


「魔力の波紋を操り、宇宙の秘密を解き放つ。深淵に眠る星の輝きよ、我が前に現れん。我が身を輝かせ、風に乗り空高く舞い上がれ!ファストフライ」


「在るがままの肉体を強化せよ、我が身に宿る魔力を自在に引き出す。煌めく星々よりの導きを受け、我が身を包む魔力の輪を創り出さん。限りなき力を秘めし我が体よ、パワーアップ!」


「マナエッセンス!」


「ポイズネスパワー!」


「魔力使用緩和!」


「プロテクションオフアロー!」


「体力増加!」


「防御力強化!」


「皮膚硬化!」



…これが今の私に出来る魔法の限界か!…全速力でここから抜け出す。


そして彼は、小さき衝撃波を発しながら走り出した。


そしてみるみる先程までの戦場から遠ざかる。


戦場から約2キロほど離れている森に入り、そこで木の裏に隠れて落ち着く。


…ここまでくれば多分大丈夫だ………


少ししたら…もう少し…戦場から離れなければ……


安心出来たのも束の間。目の前に衝撃波と共に人型の化け物が現れる。


なっ!


なぜ…バレた!?…


逃げないと!


「マジックアロー!」


だが無情にもそれは簡単に弾かれる


そして彼の目の前に銃が向けられる


……現実というのは無情だな……


……出来ればもう少し家族と一緒に暮らしたかった…


……出来ればあいつに告白してから死にたかったな……


そのまま彼は意識を失ったのであった。

ファアアアアアアアアアアアアプロセカ楽ち!

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