異世界に飛ばされた俺は旅をした(＊リメイクします）

　主人公の風月凪沙は旅をしていた。世界各地をある男と共に訪れ、自らの世界を広げていた。しかし、それは男が病に倒れたことで終わりを告げる。その旅はけっして風月凪沙のものではなく、男の旅を共に体験しているに過ぎなかった。次は風月凪沙が旅を見せる番だといい、別れを告げた。
　それから数年、押し寄せる変わらない毎日の波に押し流されそうになる風月。旅への憧れと、それができない現実に板挟みにされながら通学路を歩いていた。そして、前触れもなく異世界へと飛ばされた。
　そこは風月の憧れを満たすには最高の世界で、この世界で生きていくことを決意する。しかし、その世界には『終わり』が訪れかけていた。
　あの男のように『終わり』を見据えた旅をしよう、その決意が風月凪沙の旅を後押しする。
　これは風月凪沙が成長する物語。