第8話 最後の1日 前編
前回のあらすじ
海賊おーーーれはーる
ネタが分かりにくい……
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ある程度方針を決めたので、面白おかしく生きていけるようにお金をがっぽり稼ごうとし、現在冒険者ギルド。
ちなみにここに来たのは3日ぶりで、少し様子が変わっていた。いやまぁ、いつもどおり見た目は海外にありそうなバーなんだが……1人目立つ子がいた。
外見は赤色の髪をポニーテールにしていて、冒険者にしては少し若い15か16だろうか、服装も村人って感じだ、目は少しおっとりとした感じ、左側の腰には少し豪華な剣をぶら下げている……
とっ目的を忘れるところだった。
というわけで、入って右側に貼ってある討伐依頼を見る…………
ゴブリン5体討伐……ないな、
(200ルーズ)
プラント3体討伐……ないな、
(250ルーズ)
アーススライム1体討伐……ないな、
(150ルーズ)
と右から順に見ていくと真ん中にでかめで、
ジェルクラウン1体討伐
(50000ルーズ)
…………これだ!
その紙をバーのマスターのような人に見せる。
「!?」
マスターがビックリした顔をする。
「いいのかい君!?そのモンスターは、この国の騎士団でも勝てなかった大物なんだよ!?」
「大丈夫です」
「そ、そうかい?」
その言葉に無言で頷く俺、マスターもわかってくれたのか、だっと判子を押す。
周りは少しざわついている。
この反応はここ2週間でだいぶ慣れた。
そのまま一旦宿屋に行こうとしたとき。
「あ、あの!ちょっと待ってください!」
赤色の髪の女の子に止められる。
(ごろ悪いな……これからは赤髪さんと呼ぼう)
俺は、振り返り聞く
「何ですか?」
改めて見ると背は同じぐらいだった。
ちなみに俺の背は164㎝ぐらい。
「あ、あの!私も一緒に行かせて貰えないでしょうか!?」
とりあえず恥ずかしいので静かに話してほしい。
「どうして?」
あっ、今俺凄いこと気がついた……け、敬語ジャナイ!俺!やっぱりリアさんと話しているとコミュ力が嫌でも上がるな。理由は美少女だから。
「家出して、お金がほしいからです!」
「まぁいいけど」
…………
「い、いいんですか!?」
おーおー喜んでくれるのはいいが、少し恥ずかしい。
「とりあえず、宿屋で準備してから行こうか」
と苦笑いで言う。
「は、はい!」
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宿屋
準備をしに帰ってきた……
のだが……
「どうしたんだ?リア……」
そこには、スゲー似合う制服を着ているリアが居た……
着るぶんには別にいい、問題は腰に手をあて、上半身を少し前にだし、目にピースをしているリアが居た……という事だ。
「ふえっ!?」
瞬時に顔が赤くなるリア、おろおろしてから指を指し。
「少しの間出ていってください!」
「は、はいっ」
ばたんっとドアを閉める。
「あ、あの美人さんは誰ですか?」
「えーと……か、神様かな……」
「えっ?」
少し戸惑いの顔を見せる。
「ま、まじですか?」
疑問顔で言う赤髪さん。
「まじです、まじです」
と、2回頷く俺。
少しの沈黙のあと、ドアが開く。
「も、もう大丈夫ですっ……」
落着きを微妙に取り戻したリアが出てくる。
「あ、あれ?さっきはだいぶ焦っていたので気づきませんでしたがその方は?」
「中で説明する」
そう言い中に入る。
赤髪さんが、机を間に挟み向こうへ、俺とリアはこっちに座る。
「この方が俺たちと一緒に討伐依頼に行きたいらしい、家出してお金に困っていたところ、たまたま最高額の討伐をやろうと思った俺のところにきた、だっけ?」
と赤髪さんに話をふる。
「そ、そんな感じです」
「と、言うわけなんだ……どうする?」
と次はリアに話をふる。
「別に大丈夫ですよ?と言うか聞かなくても私が了承する事わかってましたよね、何で連れてきたんですか?」
そう、そこだ。
「まぁ、こっちはついでだ本当の要件はジェルクラウンってモンスター知ってるか?」
「ジェ、ジェルクラウンですってっーー!?」
と、アニメなら後ろに雷のエフェクトがでそうな雰囲気で言った。
「知ってるんですか!?」
と机に手を置き立ち上がる俺。
一拍おき
「いや、知るわけ無いじゃないですか」
ガクッと体制を崩す。
「じゃあ何で、そんな反応したんですか!?」
「なんとなくです」
「なんか反応するのも面倒ですね……」
「ひどいですね、というよりもまず、あの部屋で引きこもっていた私が知るわけ無いじゃないですか」
少し鼻を鳴らしながら言う。
まぁ、そうだけど……
俺はため息をつきつつ話を進める。
「役立たずの神は放っておいて」
ひどい!?とリアが反応するが話を続ける。
「ジェルクラウンはそれなりに強いと思うので、この子を連れていくか迷ってたんだが……行きたいか?」
と赤髪さんに視線を向ける。
「は、はい!」
と、元気に言い、一緒にジェルクラウン討伐に向かうのであった。
その時、冒険者ギルドは
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ムキムキのモブ冒険者1
「お、おいあいつアホなのか、ジェルクラウンなんて1人と足手まといで、勝てる訳がねー」
ムキムキのモブ冒険者2
「本当だぜ、ふざけてるとしか思えねぇ」
ばんっ
と冒険者ギルドの扉が開く
「ラミアはいない!?」
そんな冒険者達の会話の中1人の女性が入ってきた。
「あのっダメダメ妹は!世話のやける!」
その女性の見た目は、長い赤髪をそのままたらし、目は少しキリッとしている、服装は王家の紋章が胸の辺りに刺繍してある豪華なデザイン、左側の腰に剣をぶら下げている。
「でっ、ここにいるあなた方私と似た女の子が来なかったかしら」
それぞれ、冒険者達が顔を合わせる。
ムキムキのモブ冒険者1
「もしかして、あいつのことか?」
と小声で
ムキムキのモブ冒険者2
「だろうな、もしかしたら賞金とか貰えるかもだし報告してみようぜ」
ムキ1
「あのー見ましたよ!」
ムキ2
「あっしも見ました!」
「ほ、本当!」
嬉しそうに
モブに近付く
ムキ2
「へい、ジェルクラウン倒しに行くところだと」
「わかったありがとう、これ少ないかもだけど、はいっ」
そう言い、小さな袋を渡し去っていく。
ムキ1
「うっそ!5000ルーズもはいってんじゃん!」
ムキ2
「これで1か月は討伐依頼しなくていいぞ!」
ムキ1ムキ2が嬉しがる中、神野亮太はジェルクラウンを倒しに行くのであった。