2章 8話 傲慢
改変《一時停止》
護は全身から真っ黒なオーラを放ち
改変の権能の力を使い烈を対象にし発動した
その瞬間
「うっ、ぐぅううううっ!!!」
護は全身にとんでもない激痛を感じ大声をあげそうになるが必死に耐える
そして烈の体は金縛りにあった様に動かなくなる
「なっ何だこれは!
体が動かない……だと!こんな…ふざけるな…
何をした!し…ぐっ……ぐぁああああああっ!!!」
烈は体が動かなくなり何か護がしたと思い
護を殺すべく強引に体を動かした
次の瞬間、烈は今まで感じた事が無い
命を刈り取られる様な激痛が全身を駆け巡った
そしてドームに響き渡る叫び声をあげた
「ははっ…どうだ…この野郎…
俺の…はぁ…この攻撃は…Sランクの魔物相手でも…
なかなか…効くんだぜ…痛えだろ!
まぁ…俺は…結構慣れた…けどなあぁぁっ!!」
護はただでさえもうボロボロの状態だが
改変の権能を使い反動ダメージを受ける
だが…護はその圧倒的な精神力で痛みを耐え
近くに来て今も地面をのたうち回り苦しんでいた烈の胸ぐらを掴み無理矢理引き起こし…
腹をおもいっきり殴り、回転を加えて蹴り飛ばした
まるで先ほどやられた仕返しとばかりに同じように
攻撃を加えた
烈は先ほどの痛みに耐えている途中に新たな痛みに襲われ腹を押さえながら地面に転がっている
「ぐぼぁぁ!あぐぅ……何が…起きた……
お前が……ごばぁあっ!はぁ…はぁ……
お前が……やったのか…進道、まもるぅうううっ!」
烈も口や鼻から血を流しそして血反吐を吐き
自分を攻撃したのが護だと思い激昂している
「知らねえよ…自分で考えろゲス野郎!
さっさと気絶しとけよ…タフすぎるだろお前」
強い口調で烈を挑発したが護は内心焦っていた
(まずいな……俺の固有技能…限定懲罰空間は違反した相手に1/6の固定ダメージを与えるけど…
所詮1/6……あの魔物もそうだったが常に戦い怪我を経験している熟練のソルジャーには1発くらいならギリギリ耐えられる痛みだよな……
どうする……考えろ俺……考えろ……
考えろ……か……そう言えば……昔よく言われたな…)
護は烈を倒す方法を必死に考えていた…
その時不意に前に働いていた会社の親方の印象的
な口癖を思い出していた
そして今も護の心に中に残る助言があった…
『護…分からない事があったらお前みたいにすぐに聞くのも今の時代悪い事じゃない
だがな護、自分で考える事こそ一番大事な事だ
考え、考え、そして行動する
失敗する事を恐れるな
失敗を知らないと人は成長しない
次はどうすれば成功するか、それを考えろ
そうすれば徐々に先の先の為に段取りを覚えられる
考える事を止めるなよ護、考えろ、考えろ
そしてな自分の考えに考えた事がビシッと決まると
最高に気分がいいぞ~頑張れよ護!)
「考えろ……考えろか……
どうすれば……勝てるか…先の先……段取り…
そうか……なるほど………よしっ」
護は小さく1人呟き考える
そして………何故か一瞬上空の立体映像を見てすぐに
前を見据え膝を叩き自分に活をいれた
「何だ……はぁ…はぁ…どうしたずっと…考えて…
何だ……もうネタが尽きたか…進道!
そういえば…お前固有権能持ち…だったな
くそな権能だと聞いていたが……自爆技を隠し持っていたとはな…油断した
だが…もう油断はしねえ
もうお前の自爆技は俺には効かないから…なっ!」
その瞬間先程とはまるで違う速度で護に迫り鋭い蹴りで護を蹴り飛ばす
護は一瞬で自分の前に迫ってきた烈に反応出来ずに
攻撃をまともに喰らい吹き飛んでしまう
その攻撃でなのか護は口から大量の血を吹き出した
護は一瞬黒いオーラを放ったがすぐに烈に攻撃されたからなのかオーラが無くなった
「はははっ!雑魚が…見えもしねえじゃねえか
自爆技なんてさせねえよ!
こんなんで……死ぬんじゃねえぞ!」
さらに追い討ちをかけるように蹴られ転がっている途中の護をボールの様に蹴り飛ばし
護は地面に叩きつけられうつ伏せの状態で倒れた
その倒れている護を見下ろすように烈は話し出す
「可哀想だから答えを教えてやるよ進道
お前の自爆技が俺に効かない理由をな
それはな、俺の身体強化ランクはBの15倍
その意味がわかるか?
お前の自爆技を喰らっても回復速度が、お前と俺とではまるで違うんだよ!
それに…見たら分かる
お前もう自爆技をまともに使えねえな?
次使ったら死ぬかもな~、そして俺は耐えられる
まぁお前の勝ち目は元々無いけどな!はははっ!
これで氷雨は俺の物…感謝するぜ進道!!」
烈は自分の強さに驕り、愉悦、そして自分の幸運を怖くも感じていた
欲しくて欲しくて堪らなかった氷雨が手に入る
その長年の思いが爆発していた
だがその時
思いが爆発した人がもう1人……
「ひ……氷雨は…氷雨はお前の物なんかじゃねえ!
人を物みたいに言いやがってこのゲス野郎が!
お前みたいなやつを俺はよく知っているよ
人を物としてしか見れない、強い者には良い顔をし裏では弱者を食い物にする
そして力に溺れ人を無慈悲に傷つける…人の心を無くした自己中心的な…魔物みたいなやつが…
俺は……お前らみたいなやつが……
死ぬほど嫌いなんだよ!!!
かかってこいよ……俺はソルジャーだ!
お前みてえな魔物は……俺がぶっ飛ばしてやるよ!」
護は体を無理矢理起こし立ち上がる
そして烈に対し激昂し怒鳴り付けた
今までの人生でひたすら我慢に我慢をしていた怒りの気持ちがまるで噴火の様に爆発する
「俺が……この俺が…魔物だとっっ!?
てめえぇぇっ!マジで殺してやるよ!!
もう勝ち負けなんか関係ねえ……
ぶっ殺してやる、生きながら俺の炎で悶え苦しみ……
そして死ねえ!
俺は最強のソルジャーだっ!てめえと違って……
この俺は……最強なんだよ!!!」
その瞬間烈の体は燃え盛る火炎に包まれ…
「死ぬまで躍り続けろ!炎竜演舞!!」
瞬間
炎の竜が現れ護を飲み込もうと迫ってくる
「また…竜かよ!どいつもこいつも…
くそっ…有牙の竜より…確実に強い!
こんなの喰らったら即死だろ!くっ……くそ!」
護は全力で身体強化を使い炎の竜から逃げだした
炎の竜は地面を燃やしながら這い護を追尾する
「追いかけて来るのかよ!
ふざけんな……死んでたまるかよ!」
護は右に左に縦横無尽に駆け、ギリギリのところでなんとか炎の竜から逃げ回っていた
だが途端に護は嫌な予感がしたのだ
「そう言う事かっ!どこまでもゲスなやつだな!」
護は上手く逃げていたのでは無く…
上手く…誘導されていたのだ、炎の竜は護の退路を断っており護は一瞬で炎の壁に囲まれてしまう
「今さら気づいたかくそ雑魚
俺の事を舐めやがってるお前を…
この俺が楽に殺す訳ねえだろうが!」
護の正面には烈が立っており烈は強力な技を放とうと準備していたのだ
烈は右手を掲げて頭上の巨大な炎に更に力を込める
「この技は俺の最強の技、炎王…
この地獄の炎を喰らったら骨まで残らねえよ
どうだ進道護…これが格の違いだ
お前と俺との圧倒的な力の差だ!」
烈は完全に逃げられない護を見て悠々と自分の最強の技の説明をした
護に最後の絶望を与えてやろうと息巻いていた
だが
護は烈を全く見ておらず…どこか他の場所を凝視していたのだ
「俺の話を聞いていないだと?
どこまでもふざけた野郎だなお前は…
まぁいい…それももう終わりだ
この炎王でお前の人生はしゅ…」
刹那
護は烈に向けて全力で駆け出していた
その時体からどす黒い真っ黒なオーラを放ち出す
そして烈との距離が縮まる
「くそっ、不意討ちかっ!だが…もう遅い!
これで終わりだ!死………えっ…」
烈が巨大な炎を放とうとした
その瞬間
「お前が傲慢なやつで良かったよ…喰らえ…」
……発動……改変《駐車禁止》改変…《一時停止》
辺り一面を黒いオーラが呑み込んだ




