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序章6話 力の差

昊が使用した退魔の権能

第四階悌技能、(魔断)

瞬間、巨大な光の刃が走った

その刃は金属と金属がぶつかった様なキイィンッ!

と言うような高音が鳴り響かせ目の前の全てを断ち切った

昊の正面に当たる地面や木々

そしてその後ろにある10F建ての工事中のビルまでも真っ二つになっていた

そして、当たり前だが狼の化物もだ


「はぁ…はぁ…はぁ…

やった…僕があの化物を倒したんだ…

凄い、これが僕の権能…退魔の力なんだ…」

昊は自分の圧倒的な力を今の一撃で理解した

そこには化物を倒した喜びと人を辞めてしまった様な不安など様々な感情が入り混じっていた


狼の化物は切られてすぐに黒い煙となり霧散した


「マジか…絶対強いとは思ったけど…

ここまで強いのかよ…昊…」

護は圧倒されてしまった

自分が殺されかけた狼の化物を一撃で倒し

その化物の後ろのビルまでも真っ二つになっていた

(どれだけの威力があるんだよ今の技…

それに比べて俺の力は…こんなの…でも…)

「俺も…今の…昊みたいに…

あんな風に戦える様になるのかな……」


護は護で理解してしまった

自分と昊との天と地ほどの格の差、力の差を…


でも諦めたく無かった、

いつか…長い時間が掛かるかもしれないが

共に戦えるのを夢見て…

そして化物が消えて安心したのか

緊張の糸が解けて護はそのまま倒れた…


「まっ!護君!だっ、誰か!」


昊の声が遠くで聞こえた気がするが…

護の意識は暗い闇に落ちていった…



* * *


白い世界

その世界でその者は観ていた

人と魔物の戦いの光景を

権能と言う力に目覚め戦う人の姿を

ただ人の命を奪うだけの魔物の姿を

その者は観ていた、そして思考する


(なんと言う光景なのだ

我が子達が……世界が…このままでは…)

その者は世界を観ながら更に思考する

(黒き神…あの者は何が狙いなのだ

力を全て使い眠りについた様だが…

何が狙いだ…

この世界を滅ぼす気なのか?

血迷ったのかやつは…そうはさせぬ

お前の狙い通りにはさせぬ…必ず…)


白い世界でその者は決心し願う

世界の平和を、世界の秩序を


* * *


世界はこの1日の間に全てが変わった


そして5年後

世界は権能の力が支配し、力を中心に回る

今よりも更に酷い格差社会になってしまった…

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