表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
オレはおっぱいを揉みたいんだ  作者: はれ
第三章 おっぱいとお尻、どっちを選ぶ?
49/49

45 おっぱい陣営:ライタ

「おっぱい好き=巨乳好きだなんて甘い考えはクソよ! ライタにも劣るクソ!」

「ちょっとあの美崎さん、落ち着いて、冷静になっ――」

「貧乳こそが正義! 貧乳こそが王者! そこに巨乳が入り込む隙間なんてどこにもないのよっ! 分かったかしら!?」

「美崎さぁん!? お願いだから黙って!?」


 とんでもないスピーチを始めた美崎を羽交い絞めにするが……

 こ、こいつ……なんて馬鹿力だ。無理やり下げようと思っても抵抗しやがる。

 

「離しなさいこのゲボ! 私は伝えなきゃいけない事があるのよ!」

「伝えるのはおっぱいの魅力だろ!? なに貧乳愛好家限定のスピーチ垂れ流してんだよ! おっぱい全体の良さについて語ってくれ!」

「私にとっては貧乳がおっぱいの全てよ!」

「取りつく島もねぇ!」


 だ、ダメだこいつ。何があっても貧乳講習会をやめないぞ。

 だがそれじゃダメなんだ。こちとら毎月金欠気味。意地でもこの対決に勝って、家賃を下げてもらわなきゃならん。

 発想を逆にするんだ。美崎を止められないなら、むしろ――

 と、俺は大きく息を吐いてから……美崎を羽交い絞めにしていた腕をぱっと離した。


「分かったよ。じゃあ、好きに話せばいい。ただ、お前が話し終えたら俺も始めるからな」

「やっと私の覇道を手伝う気になったのね。それでこそ私の下僕だわ」


 下僕じゃねえよ! と突っ込みたかったが、そこでまた突っかかったら面倒な事になりそうだったので、ぐっとこらえる。


「それじゃあ続けるわよ」そう美崎は置いてから、再び話を始めた。


「――人間、とりわけ男は、巨乳を好きになる輩ばかりだわ。それは人類の本能において、子を育てるためにそちらを選んでしまいがちだから。でもね、こう考えてみることはない?」

 

 そこで一息入れてから、美崎は続けた。


「――もしかしたら貧乳の方がエロいんじゃない? って」


 お前は何を言ってるんだ。

 

「そう! 貧乳はエロいのよ! 『隣の芝生は青い』と言うように、人間は違う物に魅力を感じる物。そう、違う物とは貧乳の事だわ! 以上よ!」

「え!? 終わり!? そこで!?」


 まだ全然話す内容を決めてなかった俺は、唐突なスピーチ終了に慄いてしまう。

 どどどどーする!? このままだと殆ど何も言えずに終わっちまうぞ!?

 そうこうしている内に、何故かドヤ顔の美崎が俺に近づいて来て……ポン。と肩に手を乗せてきた。


「私はやりきったわ。さぁライタ。無乳の良さを伝えてくるのよ」


 伝えないから! そんなの伝えたら敗北決定だから!

 まずい、まずい……そんな事ばかり考えながら、俺は部屋を見渡す。

 う……彰がよく分からない顔をして俺の事見てるぞ。俺の事を厳しく見据えるような、早く俺の話を聞きたそうな、変な顔だ。お前そんな器用な表情出来たのかよ。


「それじゃあ、らいたくんのスピーチを始めてほしいのだ!」

「……」


 やらなきゃいけないのだ。それなら、やるしかないのだ。

 大丈夫のはずだ。何故ならたった今、思いついた()()がある。逆境をチャンスへと変える、逆転の一手をな。


「ライタ、頼むぜ」


 ふと、そんな声が聞こえたような気がしたが、俺はそちらを見ずに…… 

 自らの話を始めるのだった。




「――いいか? おっぱいというものはな……巨乳にしか価値は無いのだ!」


 

 俺の言葉に管理人が、美崎が、彰が――目を見開いた。

 

「――――」


 目には目を、歯には歯を――美崎には美崎を! 

 これが俺の……逆転の一手だ!



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
おもろい。 何と言うかツッコミの爽快感があってだな 早く続編がでないかと待ってる 6年もたってるから無理だろうけど おっぱいが好き
2025/04/26 14:13 おっぱいが好き
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ