梅雨のジメジメなんて吹き飛ばせ! その2
前回のお話の続きです。
ごゆるりと煎餅片手にお読み下さいませ~☆
俺「それで、一体何が大変なんだ?」
雪菜「え?」
俺「や、え?…じゃなくて、浩二の持ってる何かが大変だって慌ててただろ??」
雪菜「そ、そうだった!浩二君が大変なんだよ!!」
浩二「うん?俺がどうかしたのか、雪菜ちゃん??」
雪菜「浩二君本人じゃなくて!とにかく、大変なんだよ~!!」
俺「分かったから、少し落ち着け。深呼吸だ、雪菜」
雪菜「わ、分かった!…すぅ~…はぁ~…」
深呼吸をすれば、少しは落ち着くだろうからな…。
浩二「おぉ!何か、赤ちゃんが生まれる時みたいだな!!」
雪菜「えぇっ!?」
俺「…はぁ?」
今度は深呼吸する雪菜を見て、浩二の馬鹿が意味不明な事を言い出しやがりましたよ?
浩二「だって、よくTVとかでやってるだろ?アレだよアレ」
俺「アレって何だよ?」
浩二「えっと、何だっけか…。あ!思い出した、ダマース法だ!!」
俺「…や、違うから」
それを言うなら、ラマーズ法だろ!www
雪菜「ちょ!浩二君、変な事言わないでよ~」
浩二「でも、似てるでしょ?呼吸法がさ!」
俺「全然、似てねぇよ…」
ラマーズ法の呼吸法は、「ひぃひぃふぅ~」であって、「すぅ~はぁ~」は只の深呼吸だっての!
浩二「うお~!俺なんだか、燃えて来た!!」
…何で??www
雪菜「浩二君、ちょっと落ち着いて~!」
俺「……」
しかも、何だか立場が逆転してないか?(苦笑
浩二「よっしゃ!俺、雪菜ちゃんの旦那の役ね!!」
雪菜「えぇ~!?」
俺「……」
浩二「おぉ~!遂に、俺達の子供が生まれそうなんだね、雪菜!!」
雪菜「ちょ!変な事言わないでよ~」
俺「……」
浩二「遂に!遂に生まれるのかぁ~!!俺達の愛の結晶、ラブリーエンジェルが!!」
俺「……!!」
…ぼか!!
浩二「…ぐあ!」
このまま放っておくと、更に暴走がエスカレートしそうなので、取り敢えず近くにあった箒で浩二の頭を殴っておいた。
つか、何が「愛の結晶、ラブリーエンジェル!!」だよ?www
雪菜「きゃ~!浩二君!?」
浩二「……」
俺「ふぅ~、これでようやく静かになったぜ」
雪菜「だ、大丈夫なの?浩二君…」
俺「大丈夫だって!」
…多分…(ぇ
雪菜「そう、それなら良かった~。浩二君が変な事言うから、ビックリしたよ~」
俺「浩二の馬鹿は、こうでもしないと、静かにならないからな」
雪菜「あはは~…」
俺「それで?浩二の馬鹿の一体何が大変なんだって??」
雪菜「そうそう!浩二君が持ってる物が大変なんだよ~!!」
俺「…浩二の持ってる何かというより、浩二本人が大変な事になってるがな…」
そう呟きつつ、またしても変な格好で廊下に倒れている浩二の馬鹿を、冷めた目で見下ろしてやる。
雪菜「それは流ちゃんの所為でしょ!」
俺「いや~、あっはっは!!」
取り敢えず、笑って誤魔化しておいた…(爆
雪菜「もう~」
おやおや~、何か知らんが、雪菜に呆れられましたよ?ww
俺「で、どうしたって?」
とにかく、話の先を促す俺。
ここまで話が脱線しまくりで、一体何が大変なのかサッパリ要領を得なかったからな…。
雪菜「あのね、さっき教室にいた時の事なんだけど」
俺「ああ」
雪菜「浩二君の持ってきた…」
つづく。
雪菜「…って、えぇ!私、まだ話してないのに~!!」
それでも、つづくったら、つづくの!!www
果たして、浩二の一体何が大変だと言うのか!?
次回、遂に完結!!
はい、そんな訳でいよいよ次回でこのお話も完結しますよん!
一体、浩二の何が大変だというのか!?
次回をお楽しみに♪