8話・魔力について
学園という目標ができてから早3年。俺とリリアは5歳になっていた。
「おはよう、ナオ。早く起きなさい」
「うぅん…リリア…?もう朝…?なんで僕の部屋に…」
「もうお昼過ぎてるわよ。全く、ここ数日ずっと書いてるあれ、もう少しペース考えられないのかしら?」
「うっ…いやぁ、筆が乗っちゃってついね?でも!昨日ついに書き上げたんだよ!生まれてからの5年間で考えた魔力とはなにかを!」
「それはおめでとうだけどとりあえずはご飯ね。その後話はたっぷり聞かせてもらうから」
うーん、リリアめっちゃいい笑顔だなぁ。この子ほんと知識欲が凄いというか向上心があるというか。
「…」
「どうしたのよ?」
「いやぁ、あのぉ、着替えるので部屋を出てもらえればと…」
「別に婚約者なんだし気にしないわよ?」
「僕が気にするの!」
着替えて(なんとか外に出てもらった)から昼食を食べ地下の実験室へ移動した。あ、ちなみに今日のお昼ご飯はトマトパスタでしたよ。
「それで?ここ数日徹夜までして書き上げたあなたの研究は魔力とは何かだっけ?”魔力とは世界に満ちる力でありこの世界の均衡を保つものである”確かニコル•マーゼルだったかしら?人間の生活や自然界においてのバランスを取るための力って言うのが一般論ね」
「うん、大筋は僕もそれであってると思うよ。ただそれだけだと魔力のエネルギー量は異常なんだよ」
「異常?火を出したり風を起こしたりするんだからとても大きいと思うけど」
「確かに火を出したりするのは大きなエネルギーを使うよ。光と闇属性はかなり特殊だから今回は省くけど火、水、風、土の中で2つに分類出来るのは前話したよね?」
「えぇ、火と風は現象を起こす、つまりエネルギーそのものを発生させるだったわよね?これに対して水、土はエネルギーから物質を作り出す属性って話だったかしら。」
うんうん、よく覚えてるね。さすがリリアだ!優秀な生徒を持って嬉しいねぇ!
「それであってるよ。じゃあ、エネルギーから物質を作り出すのはどうすればいいと思う?答えはね、莫大なエネルギーを使って生み出すんだ。」
「莫大ってどれくらいよ?」
「うーんそうだなぁ。例えで言うと、、、もちろん物質によっても変わってくるんだけど1gの物質をエネルギーから作ろうとすると約90兆J、パンを826万kg食べてその全てのエネルギーを一気に放出するくらいですかね?」
「ふへぇ…?」
まぁそうなるよね〜。地球だとよくTNT火薬約2万トン分って言い表されてるけどTNT火薬なんて高性能な爆発物はないし、身近なパンで言ったけど量が多すぎてイメージ湧かないよなぁ。
「とりあえず半端じゃ無い量のエネルギーが必要と思ってくれればいいよ」
「わ、分かったわ…」
「このエネルギー量は一応式から求められるんだけど興味ある?」
「興味はあるけど…今の私は多分聞いても分からないと思うわ…」
読んでくださってありがとうございます!
誤字脱字などがありましたら教えていただけると嬉しいです!(コメントや反応もお待ちしてます!)
不定期更新になるので書けたら上げていくので気長に待っていただけたら幸いです。
下記のものは読まなくてもストーリーへの理解に影響しません!おまけくらいに呼んでいただけると嬉しいです!(紹介は大まかになので厳密には少し違うところがあります。なんとな〜くイメージを持っていただけるように書いてみました!)
エネルギーから物質へについて
E=m×c²という式が基本になってます。これはかの有名なアインシュタインさんが提唱された特殊相対性理論においてのゴールのようなものです。Eはエネルギー、mは質量(物の重さ)cは光の速さを表しています。大雑把に言うと世界で1番早いもの、光は秒速約30万kmです。つまり物質は光の速さを超えることは出来ません。では、物質を光の速さにしようとするとどのようなことが起こるでしょうか?物質は光のスピードに近づくほど外からエネルギーを与えても加速は小さくなっていきます。では、小さくなった加速に使われなかったエネルギーはどこへ行ったのでしょうか、答えはなんと!物質の重さになるのです!このことから物質とエネルギーは本質的には同じ物であり、この現象を式で表したのがE=m×c²という式です。




