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ブラック・エンジェル・ユニバース  作者: Leon Black Angel


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第97話「血と運命の重み」

こんにちは、作者です。

いつも『黒き天使(Anjo Negro)』を読んでくださり、本当にありがとうございます。

ついにトーナメントは最終局面に入りました。

これまで数々の戦いを乗り越えてきたレオンとララですが、最後に待ち受けているのは――最も重い戦いです。

それは単なる強さの戦いではありません。

血、家族、運命。

そして、過去と未来がぶつかり合う戦いです。

今回のエピソードでは、これまで隠されていた秘密や、登場人物たちの葛藤が描かれます。

戦いの前の静けさの中で、それぞれが何を背負っているのかが明らかになります。

それでは、第97話をお楽しみください。

アルファ組織の巨大な宇宙船は、静かに宇宙を進んでいた。

窓の外には無数の星が広がっている。

その光が、船内の床に淡く反射していた。

ナレーションがゆっくりと響く。

「最後の戦いの前――」

「真実の沈黙は、闘技場の歓声よりも重い。」

「なぜなら最大の敵は――」

「自分の血の中にあるかもしれないからだ。」

窓の前に立っているのはローラだった。

彼女は宇宙を見つめている。

その表情には不安が浮かんでいた。

後ろから足音が近づく。

ヴァロン卿だった。

彼は静かに言う。

「怖いのか?」

ローラは答えない。

ヴァロンは続ける。

「これから起こることが。」

ローラの目に涙が浮かぶ。

「私は……」

彼女は小さく言う。

「Aresに知られるのが怖い。」

彼女は目を閉じる。

「もし彼が私たちのことを知ったら……」

「彼は来る。」

「そして来たら……XPは滅びる。」

沈黙。

そして彼女は続けた。

「でも、それだけじゃない。」

彼女の声が震える。

「リーが……」

「もし父親と戦うことになったら……」

「私は息子を失うかもしれない。」

ヴァロンは彼女の肩に手を置いた。

「運命は止められない。」

彼は静かに言う。

「リーはその影と向き合わなければならない。」

「そうしなければ――」

「彼は自由になれない。」

ローラの目が揺れる。

愛。

恐れ。

怒り。

すべてが混ざっていた。

場面が変わる。

訓練室。

薄暗い光の中で、リーは座っていた。

彼は静かに剣を研いでいる。

その前にララが立っていた。

「リー。」

彼女が言う。

沈黙を破る声。

「あなたを父さんと戦わせない。」

リーは顔を上げない。

「それはお前が決めることじゃない。」

ララは彼の腕を掴む。

「私は夢を見たの!」

彼女の声が震える。

「あなたが倒れる夢!」

「父さんがあなたを――」

彼女の声が途切れる。

涙が浮かんだ。

「お願い……」

「あなたを失いたくない。」

リーはゆっくりと顔を上げる。

その目には冷たさと優しさが混ざっていた。

「ララ。」

彼は言う。

「俺はもうずっと前に父親を失っている。」

彼は立ち上がる。

ララの目を見た。

「それでも止めたいなら――」

彼の声は静かだった。

「闘技場で証明しろ。」

ララの体が震える。

しかし彼女は深く息を吸った。

そして――

覚悟を決めた。

場面が変わる。

宇宙船の廊下。

ララが一人で立っていた。

手には戦略タブレット。

それを強く握っている。

その時――

レオンが近づいた。

彼は彼女の手を握る。

「ララ。」

「大丈夫か?」

ララは目を伏せる。

「レオン……」

「私たちは負けられない。」

彼女の声が震える。

「リーを止めないと……」

彼女はレオンを見る。

涙が浮かんでいた。

「夢で見たの。」

「兄が父に殺されるところ。」

「その光景が……」

「頭から消えない。」

レオンは彼女の顔を両手で包む。

「なら止めよう。」

彼は言った。

「一緒に。」

レオンは続ける。

「神がここまで導いたなら――」

「きっと見捨てない。」

ララは目を閉じる。

そして彼の胸に顔を埋めた。

場面が変わる。

宇宙船のメインホール。

リウが冗談を言っている。

しかしその目は真剣だった。

リーは腕を組んで座っている。

ローラは子供たちを見ていた。

その表情は複雑だ。

そして――

ヴァロン卿は静かに笑っている。

まるで全てが計画通りであるかのように。

その時。

船内に声が響く。

「戦士たちよ、準備せよ!」

「決勝戦が始まる!」

場面が変わる。

闘技場。

観客の歓声が雷のように響く。

レオンとララが歩いてくる。

二人は手を握っていた。

観客席が揺れる。

反対側の入口。

リーとリウが現れる。

圧倒的な存在感。

リーが言う。

「本当に俺を止められると思っているのか?」

レオンはララの手を握る。

そして答える。

「信じるかどうかじゃない。」

「必要なんだ。」

四人が中央で向き合う。

闘技場の光が落ちる。

静寂。

ナレーションが響く。

「血。」

「愛。」

「そして運命。」

「過去の重みと、今の翼が衝突するとき――」

「残る道は一つだけ。」

画面が暗くなる。

――続く。

第97話を読んでいただきありがとうございます。

いよいよトーナメントは最終段階に入りました。

今回のエピソードでは、戦いの前の静かな時間の中で、

キャラクターたちがそれぞれの感情と向き合う姿を描きました。

ララは兄を守ろうとしています。

リーは自分の運命を受け入れようとしています。

そしてレオンは、そのすべてを背負って前へ進もうとしています。

次回――

ついに決勝戦が始まります。

レオン&ララ

リー&リウ

これまでで最大の戦いになります。

また、本日公開しているワンショット(短編)や

キャラクター紹介、設定、音楽などは作者ページにも掲載しています。

感想、評価、ブックマークをいただけるととても励みになります。

ブラジルから、心を込めて。

それでは次回のエピソードでお会いしましょう。

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