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ブラック・エンジェル・ユニバース  作者: Leon Black Angel


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90/202

黒き天使 – 第三章 第90話「揺らぐ心、迫る対決」

第三章、第90話です。

今回は第三の戦いと、その裏にある緊張を描きました。

力と計算のぶつかり合いだけでなく、

種族間の壁、偏見、そして揺れる感情も物語の中心にあります。

ララの迷い、ローラの警告、

そしてレオンの無邪気さ。

戦いの前に、心が試され始めています。

それでは、第90話をお楽しみください。

VIP席 ――静かな圧力

闘技場のVIPエリア。

光が脈打つように揺れ、歓声が遠くで響く。

ローラは静かにララを見つめていた。

「ララ……レオンに気を取られないで。」

その声は厳しい。

「彼は信用できないわ。」

ララは何も言わない。

ただ、闘技場を見つめている。

視線の先には――レオン。

しかし、距離は保ったままだった。

ナレーションが低く響く。

「第三の戦いが始まろうとしている。だが、舞台裏では種族の壁と感情の揺れが静かに広がっていた。」

■ ゴンとガリレオ

アナウンスが響く。

「クスプリアンの誇り、ゴン! そして魔導士ガリレオ!」

緑の長髪をなびかせ、ゴンが現れる。

鎧の上に緑の光が走る。

その掌から、剣や槍、鎖が次々と形成される。

「人間が我々に勝てると本気で思っているのか?」

冷たい視線。

隣に立つガリレオは紫の鎧に身を包み、無表情で呟く。

「動きはすべて計算済みだ。」

観客席がざわめく。

その圧力は明らかだった。

■ ゾロとソライア

対するは――

白髪の魔導士ゾロ。

青いローブが風に揺れる。

隣には青髪のソライア。

彼女の眼鏡に無数のホログラムが映し出される。

「計算開始……敵の動き、予測完了。」

ナレーション。

「爆発的な力はない。しかし、理論と計算において彼らは危険だ。」

■ 開戦

ゴンが地面を踏み込む。

緑の光が床を走る。

槍が壁から、鎖が天井から生まれる。

ガリレオが呟く。

「幻影展開。」

複数のゴンが現れる。

ゾロが冷静に分析する。

「偽物三、実体一。」

ソライアが即座に防壁を展開。

青いエネルギーが衝突する。

観客が叫ぶ。

「速い!」

緑と青の閃光が交差する。

火花が舞い、衝撃波が闘技場を震わせる。

■ VIP席の沈黙

ローラは腕を組む。

「レオンに惑わされないで。」

ララは静かにレオンを見る。

レオンは無邪気に言う。

「この試合、面白いな。」

ララは小さく返す。

「……うん。」

だが、その目は迷っていた。

■ 終盤

ゴンが複数の光刃を同時生成する。

ガリレオが背後から魔力を重ねる。

「囲い込め。」

ゾロが予測する。

「左から三連撃――」

しかし。

ゴンの軌道が微妙に変わる。

「計算を読んだのか……!」

ソライアの防壁が砕ける。

緑の鎖が二人を拘束する。

ガリレオの魔力弾が炸裂。

砂煙が舞う。

静寂。

ゾロとソライアは膝をついた。

実況が叫ぶ。

「勝者、ゴン&ガリレオ!」

■ 終わらない戦い

歓声とざわめき。

ゴンはレオンを見た。

その視線は挑発的だった。

ララの胸がざわめく。

ナレーションが締めくくる。

「第三の戦いは終わった。しかし、本当の衝突はこれからだ。」

レオンは笑う。

ララは無言。

遠くでゴンとガリレオが余裕の笑みを浮かべる。

種族の壁。

誇り。

そして――感情。

闘技場の灯りがゆっくりと暗くなる。

次は――彼らの番だ。

――第90話・了――

第90話を読んでいただき、ありがとうございます。

ゴンとガリレオの勝利により、次の対決がさらに緊張感を増しました。

ここからは単なるトーナメントではありません。

誇り、血筋、そして選択がぶつかり合います。

レオンとララは、この壁を越えられるのか。

それとも感情が足を引っ張るのか。

次回はいよいよ本格的な衝突が始まります。

本日公開したワンショットも、本編とテーマがつながっていますので、ぜひご覧ください。

作者ページでは:

・キャラクタープロフィール

・世界観設定

・主題歌情報

も掲載しています。

ブラジルで働きながら、通勤時間や夜の時間に少しずつ物語を紡いでいます。

感想や応援が本当に励みになります。

これからも『黒き天使』をよろしくお願いいたします。

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