表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ブラック・エンジェル・ユニバース  作者: Leon Black Angel


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

89/407

黒き天使 – 第三章 第89話「雷鳴の蝕」

第三章、第89話です。

今回は「雷鳴の蝕」と「時の双賢者」の戦いを描きました。

力と魔術、そして時間の支配。

単純なパワーだけでは届かない領域があります。

そして同時に、ララの心の揺れも少しずつ描いています。

戦いの裏で進む感情の変化にも注目していただけたら嬉しいです。

それでは、第89話をお楽しみください。

闘技場の熱気

闘技場は炎と光に包まれていた。

観客の歓声が空気を震わせる。

実況の声が響き渡る。

「第二フェーズ、第89話! 時の双賢者と、組織公式ペア――蝕の魔女ジーラと雷鳴の剣闘士ラガルの激突だ!」

ヴァンダーが小さく呟く。

「強いぞ……本当に強い。」

ララは視線を落としたまま答える。

「……分かっています。」

レオンは無理に明るく言う。

「一緒に応援しよう。」

しかしララの表情は晴れない。

レオンはそれに気づいていた。

■ 公式ペアの入場

ジーラが静かに浮遊する。

銀色の瞳が輝き、闇が彼女の周囲に集まる。

ラガルは拳を地面に打ちつける。

電撃が腕を走る。

「雷を味わう準備はできてるか!」

ジーラは冷静だ。

「油断しないで。あの双子はただの老兵ではない。」

対するは――

カエルとサエル。

額に刻まれた時間の紋章が淡く光る。

実況が叫ぶ。

「力と魔術か、時間と知恵か!」

■ 戦闘開始

ラガルが雷鳴とともに突進する。

衝撃波が地面を砕く。

だがカエルは動かない。

「全ての衝撃は記憶を持つ。」

彼の声が静かに響く。

「――時の共鳴。」

ラガルの攻撃が、まるで過去をなぞるように再現される。

しかし軌道がずれている。

「なぜだ!?」

ジーラが月の幻影を生み出す。

闘技場は影に包まれる。

ララが小さく呟く。

「……すごい……」

ヴァンダーは答える。

「今は見るのだ。」

■ 蝕と雷

ジーラが両手を広げる。

闘技場が闇に沈む。

「蝕の幕を。」

ラガルが雷を集中させる。

巨大な稲妻が闇を裂く。

観客が叫ぶ。

「蝕と雷の連携だ!」

だが――

カエルが再び静かに言う。

「三秒前に戻る。」

世界がわずかに歪む。

雷は虚空を切る。

サエルの黄金の瞳が輝く。

「未来は既に見た。」

二人は完璧な位置に立っていた。

■ 終盤

ラガルは怒りに任せて突撃する。

ジーラも全魔力を解放する。

だが時間の双子は乱れない。

カエルの掌がラガルに触れる。

「同じ衝撃を、もう一度。」

ラガルは自らの一撃を受け、膝をつく。

サエルが静かに言う。

「適応できぬ者は、ここで終わる。」

ジーラの幻影も破られる。

闇が晴れる。

二人は地面に倒れた。

■ 勝者

カエルとサエルは歓声の中でも無表情だった。

観客がざわめく。

「公式ペアが敗れた!?」

ヴァロン卿が腕を組む。

「見事だ……時間を支配する者は恐ろしい。」

リーが分析する。

「決勝まで行ける実力だ。」

レオンは興奮気味に笑う。

「すごい戦いだったな!」

しかし――

ララは静かだった。

「……」

レオンは横目で彼女を見る。

何かが、彼女の中で揺れている。

■ 次なる影

実況が締めくくる。

「時間を制する者が勝利した! だがトーナメントはまだ続く!」

観客席に火花が舞う。

レオンとララは並んで闘技場を見つめる。

未来はまだ見えない。

だが確実に――

何かが近づいている。

――第89話・了――

第89話を読んでくださり、ありがとうございます。

第二フェーズも本格化し、実力者同士の戦いが続いています。

時を操る者たちの精密さは、今後の展開にも大きく関わってきます。

一方で、レオンとララの関係にも静かな変化が生まれています。

種族の壁、家族の重圧、そしてそれぞれの覚悟。

戦いだけではなく、心の選択もこの物語の重要なテーマです。

本日公開したワンショットも、本編とつながるテーマがありますので、よろしければぜひご覧ください。

作者ページでは:

・キャラクター設定

・世界観の裏設定

・主題歌情報

も掲載しています。

ブラジルで働きながら、通勤時間や夜の時間に少しずつ書き続けています。

感想や応援が本当に励みになります。

これからも『黒き天使』をよろしくお願いいたします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ