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ブラック・エンジェル・ユニバース  作者: Leon Black Angel


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88/202

黒き天使 – 第三章 第88話「第二フェーズの幕開け」

第三章、第88話です。

第二フェーズがついに始まりました。

今回はアクションだけでなく、

ララの迷い、種族の壁、そしてリウとリーの実力差も描いています。

強さとは何か。

力か、知恵か、それとも覚悟か。

物語は少しずつ核心へ近づいています。

それでは、第88話をお楽しみください。

開戦前 ――揺れる想い

闘技場へ続く暗い通路。

遠くから観客の歓声が地鳴りのように響いていた。

足音が石壁に反響する。

ララは足を止める。

「レオン……もし、私が……もし選べるなら……」

言葉が喉で止まる。

彼女は視線を逸らした。

「……なんでもない。今は戦いに集中しよう。」

レオンは軽く笑う。

「気になる言い方だな。でも、終わったらちゃんと聞くからな?」

ララは赤くなりながらも、どこか寂しげだった。

その瞬間、光が通路を照らす。

レオンの金色の髪が反射し、彼は迷いなく闘技場へ歩き出した。

ララは小さく呟く。

(もし……種族の壁がなかったら……)

■ ヴァンダーの警告

背後から低い声が響く。

「ララ。」

振り向くとヴァンダーが立っていた。

「わしはお前を孫のように思っている。……レオンと何かあるのか?」

ララは視線を落とす。

「何もありません。」

ヴァンダーは静かに言う。

「クスプリアンとクリザードの結びつきは禁止されている。お前の母も決して許さぬだろう。」

ララの胸が締めつけられる。

「……分かっています。」

重い沈黙。

遠くで歓声が爆発する。

第二フェーズが始まる。

■ 闘技場

実況の声が響き渡る。

「第二フェーズ開幕! ここを勝ち抜く者こそ、真の強者!」

リウが肩を鳴らす。

「レオン、第一フェーズで危なかったな?」

レオンは笑う。

「心配するな。決勝ではお前が俺を応援してるさ。」

観客席が揺れるほどの歓声。

■ 鉄の兄弟、再び

重い足音。

カージャンとドルヴスが入場する。

鋼の肉体、無数の傷跡。

炎に照らされる機械のインプラント。

「奴隷から這い上がった戦士――鉄の兄弟!」

観客の一部は歓声を上げ、

一部は息を呑む。

■ リウの戦い

試合開始。

カージャンが地を踏み砕きながら突進する。

「言葉で命は救えねぇぞ!」

リウは笑った。

「じゃあ、知恵で救ってやるよ。」

地面から緑色の鎖が出現する。

ドルヴスの足を絡め取り、引きずる。

「なにっ!?」

観客席がどよめく。

リウは鎖を鞭のように操り、カージャンを叩き飛ばす。

「力だけじゃ勝てないって、教えてやる。」

鎖が地形を変え、壁や瓦礫までも武器へと変える。

ドルヴスの渾身の一撃を、リウは地面の鎖で受け止め、宙へ引き上げた。

観客が叫ぶ。

「環境を支配している!」

リウは二人を十字に縛り上げる。

「さあ……俺のリズムに耐えられるか?」

しかし――

長期戦。

額に汗が滲む。

鎖の光が揺らぐ。

■ リーの介入

鉄の兄弟が反撃に出る。

巨大な衝撃波がリウを襲う。

――その瞬間。

炎が割り込む。

リーの手が攻撃を受け止めていた。

赤い瞳。

燃える爪。

「リウ……十分楽しんだか?」

次の瞬間、炎が空間を切り裂く。

ドルヴスが地面に叩きつけられる。

カージャンが吠える。

「誰だ貴様は!?」

リーは答えない。

圧倒的な速度。

一撃。

炎と衝撃波が交差し、闘技場が震える。

実況が叫ぶ。

「リーの力は規格外だ! 鉄の兄弟ですら圧倒されている!」

カージャンが崩れ落ちる。

静寂。

そして爆発的な歓声とブーイングが混じり合う。

■ 終幕

リウは息を整えながら笑う。

「助かった……けど、最後は俺が勝ちたかったな。」

リーは肩をすくめる。

「次は最後までやれ。」

観客席。

レオンは静かに笑う。

ララは無言でリーを見つめていた。

(これが……本気の力。)

ナレーションが響く。

「知恵と炎。第二フェーズは、真の強者を選び始めた。」

闘技場の空に火花が散る。

戦いは、まだ終わらない。

――第88話・了――

第88話を読んでいただき、ありがとうございます。

第二フェーズの最初の戦いでしたが、

これはまだ序章に過ぎません。

リウの成長、リーの圧倒的な実力、

そしてララの心の揺れ。

これからさらに大きな衝突が待っています。

本日公開したワンショットも、

本編とテーマがつながっていますので、よろしければぜひご覧ください。

作者ページでは:

・キャラクタープロフィール

・世界観設定

・主題歌情報

も更新しています。

ブラジルで仕事をしながら、通勤時間や夜の時間に少しずつ書き続けています。

応援や感想が本当に力になります。

これからも『黒き天使』をよろしくお願いします。

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