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ブラック・エンジェル・ユニバース  作者: Leon Black Angel


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86/204

黒き天使 第三章 – 第86話 「影の中の輝き」

第三章、第86話です。

ついに第一フェーズ最後の戦いを描きました。

今回は単なる勝敗ではなく、

「家族」「選択」「感情との向き合い方」をテーマにしています。

力が強いだけでは勝てない。

心が揺らげば、どんな才能も崩れてしまう。

レオンとララの成長、そしてダリアムの葛藤。

少しでも感じ取っていただけたら嬉しいです。

それでは、第86話をお楽しみください。

闘技場の空気が震える。

第一フェーズ最後の試合。

中央に立つ四人。

レオンとララ。

ディレクター・ドリアとダリアム。

歓声が遠くなる。

今、ここにあるのは――因縁だけだった。

◆開戦

ダリアムが先に動く。

緑の光が腕から噴き出し、巨大なエネルギー剣を形成する。

「お前は俺のものだったんだ、ララ!」

ララは一歩も引かない。

黄金の半透明な盾が展開される。

衝撃が弾ける。

「私は誰の所有物でもない。」

その言葉は、刃より鋭かった。

一方。

ドリアが両手を上げる。

緑の龍が咆哮し、レオンへ襲いかかる。

レオンの瞳が黄色に輝く。

風と岩の壁が龍を迎え撃ち、空中で粉砕する。

砂煙が舞う。

◆分断

「作戦通り。」

ララが低く言う。

「ドリアは私が抑える。ダリアムは感情に飲まれる。」

レオンは小さく笑う。

「分かってる。感情は武器にも毒にもなる。」

二人は散開する。

◆父と娘

ドリアの背後に無数の光槍が形成される。

一斉射出。

ララは黄金の鎖を展開し、空中で絡め取り砕く。

「見事だ。」

ドリアは目を細める。

「お前は本物だ。」

ララは冷静だった。

「力は、使い方次第です。」

◆憎しみ

ダリアムが咆哮する。

巨大な緑の拳がレオンを叩き潰そうとする。

レオンは狼の爪を展開し、光の構造体を切り裂く。

「お前が全てを奪った!」

「違う。」

レオンの声は静かだった。

「お前が、自分で壊した。」

ダリアムの目が揺れる。

怒りが理性を侵食していく。

◆限界

ダリアムは全エネルギーを集中させる。

巨大な緑の巨像が出現し、闘技場を覆う。

「終わらせる!!」

ドリアが叫ぶ。

「ダリアム、やめろ!」

だが止まらない。

レオンはララを見る。

二人の呼吸が揃う。

「今だ。」

レオンの背後に五つの元素が渦巻く。

炎。雷。風。大地。水。

完全な解放ではない。

だが十分だった。

ララの背後に黄金の不死鳥が現れる。

二人の力が交差する。

元素と光が融合する。

閃光。

爆発。

闘技場が白に染まる。

◆決着

煙が晴れる。

ダリアムは地面に倒れていた。

目には怒りと、理解できない感情が混ざっている。

ドリアは膝をつき、敗北を受け入れる。

「……強くなったな。」

ララはダリアムに近づく。

「いつか分かる日が来る。」

ダリアムは視線を逸らす。

拳が震えていた。

◆観客席

リーは静かに頷く。

リウは呟く。

「レオン……まだ隠してるな。」

ロード・ヴァロンは腕を組み、目を細める。

(あれが本気ではない……)

レオンとララが中央に立つ。

勝者として。

だがレオンの瞳は消えない。

黄色の光が、深く燃えていた。

遠くでリーと視線が交わる。

その瞬間。

巨大スクリーンに次のカードが映る。

第二フェーズ――開始。

そしてそこに浮かんだ名前。

「レオン」

対戦相手――

「時の守護者」

闘技場がざわめく。

レオンは目を閉じ、静かに息を吐いた。

(いよいよだな。)

(続く)

第86話を読んでくださり、ありがとうございます。

第一フェーズがついに終了しました。

ここから物語はさらに大きな局面へ進みます。

レオンはまだ全てを見せていません。

そして次に待つ相手は――時間を操る者たち。

本日、新しいワンショットも公開しました。

本編とは少し違う視点で描いた物語ですので、よろしければぜひご覧ください。

また、作者ページでは:

・作品世界の楽曲

・キャラクタープロフィール

・外伝エピソード

も掲載しています。

ブラジルで働きながら、通勤時間や夜の静かな時間に少しずつ書き続けています。

応援や感想をいただけると本当に励みになります。

これからも『黒き天使』をよろしくお願いいたします。

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