アンジョ・ネグロ 第二部 ― 第18話「ドジな護衛任務」
前書き:
第18話を読みに来てくださり、ありがとうございます!
今回は少し雰囲気を変えて、護衛任務を通じた軽いアクションとコメディ、そしてレオンとララの関係に少し焦点を当てた回になります。
普段の戦闘とは違う二人の様子を楽しんでいただけたら嬉しいです!
肩の力を抜いて、気楽に読んでいただければと思います。
アルファ組織に、少し変わった依頼が届いた。
重要な研究を持つ科学者の護衛任務。
危険度は高くはない――はずだった。
だが、任務に選ばれたのは。
レオンとララの二人だけだった。
「……二人?」
レオンは固まる。
ララも同時に黙り込む。
リウが笑いを堪えながら言う。
「仲良くやりなさいよ。
科学者より、あなたたちの方が危なっかしいんだから」
二人は同時に赤くなる。
「ち、違う!」
「そ、そんなのじゃない!」
リウはにやにやしていた。
任務は都市部で行われた。
人で賑わう通りを、科学者の後ろから二人が護衛する。
ララは真剣な顔で周囲を警戒していた――が。
服屋のショーウィンドウに気を取られた瞬間、レオンにぶつかる。
レオンはそのまま果物屋の屋台へ突っ込んだ。
リンゴが転がる。
科学者が振り返る。
「大丈夫ですか……?」
レオンは立ち上がり、咳払いした。
「問題ありません。
……これは戦術的確認です。リンゴの硬度を調べていました」
科学者の目が細くなる。
しばらくして、路地から男たちが現れる。
明らかに怪しい。
「その研究を渡せ」
誘拐犯だった。
レオンが前に出る。
だが、踏み出した瞬間――滑った。
「うわっ!?」
ララは光の力を放つが、看板に当たり、通りの看板が倒れる。
誘拐犯たちは呆れた顔をする。
「……こいつら護衛か?」
「安心したな」
笑いながら逃げていった。
科学者は深いため息をつく。
「番犬を雇った方が良かったかもしれませんね……」
二人は裏路地で休憩していた。
沈黙。
レオンが口を開く。
「……俺、もっと強くなりたい」
ララが顔を上げる。
「戦うためだけじゃない。
君が安心できる存在になりたい」
ララは驚き、視線を逸らす。
「……じゃあまず、バナナの皮で転ばないようにして」
レオンは苦笑する。
二人は同時に笑った。
その時だった。
誘拐犯たちが再び現れる。
「今度こそ研究をもらう!」
レオンは前に出る。
わざと大げさな動きで敵の注意を引く。
ララはその隙に、光の鎖を展開した。
光が広がり、犯人たちの動きを封じる。
戦いは、あっけなく終わった。
科学者は呆れながら言う。
「……見事ではないが、結果は出しましたね」
帰り道。
夕焼けの中、二人は並んで歩いていた。
沈黙が続く。
レオンはポケットから小さな袋を取り出す。
「これ……」
中には菓子が入っていた。
ララは受け取り、小さく微笑む。
「ありがとう……ばか」
レオンは照れながら笑う。
その時、背後から声がした。
「任務成功?それともデート?」
振り向くと、リウが立っていた。
二人は同時に叫ぶ。
「リウ!!!」
夕焼けの中、笑い声が響いた。
第18話 終わり
後書き:
第18話を最後まで読んでいただき、本当にありがとうございます!
このエピソードでは、戦いだけでは見えないキャラクター同士の距離感や、日常に近い一面を描いてみました。
少しずつですが、レオンとララの関係も変化していきます。
また、『アンジョ・ネグロ』の世界をより楽しめるように、
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