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ブラック・エンジェル・ユニバース  作者: Leon Black Angel


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アンジョ・ネグロ 第二部 ― 第14話「生き残った者たちの残響」

前書き:

第14話を読みに来てくださり、ありがとうございます!

今回から新しい展開に入ります。

物語はリーの過去、そして彼が背負ってきた“責任”に関わるエピソードへと進んでいきます。

これまで語られてこなかった出来事が、現在の物語とどのように繋がるのかにも注目していただけたら嬉しいです。

ぜひ最後まで読んでみてください!

第14話「生き残った者たちの残響」

宇宙は、静かだった。

だがその静寂の裏側では、数え切れない命が過去と戦い続けていた。

時間と、環境と――そしてクライザディアンという影と。

五十年前。

惑星ニバスKR。

灰色の大地。

毒性の雲に覆われた空。

絶え間なく続く雷嵐が大地を叩きつけていた。

この星に辿り着いたのは、故郷を失った人々だった。

クライザディアンに母星を破壊され、宇宙を彷徨った末に見つけた場所――

それがここだった。

彼らは小さな土地を開き、エネルギー障壁で守りながら作物を育てていた。

「ここで生きるしかない」

生存者の指導者が言う。

「たとえ生きる限界に近くても……ここが私たちの居場所だ」

老女が頷いた。

「放射線を乗り越えた私たちだ。この地獄も越えられる」

だが、その希望は長く続かなかった。

空が裂けた。

雲の向こうから、艦隊が現れる。

クライザディアンの戦艦だった。

雷のような閃光が大気を貫く。

雷元素のクライザディアンが前に出る。

その瞳には冷たい光が宿っていた。

「脆い星だな……ガラスのように壊れやすい」

彼は両手にエネルギーを集中させ、巨大な雷撃を放つ。

それは惑星の核へと突き刺さった。

大地が震え、空が歪む。

この星もまた――終わろうとしていた。

人々は集まった。

避難船は一つしかない。

すべての人間を乗せることはできなかった。

「乗れるのは……五百人だけだ」

指導者の声は震えていた。

若い女性が叫ぶ。

「誰が決めるのですか!?

誰が生きて、誰が死ぬかを!」

戦士の一人が前に出た。

「俺たちは残る」

彼は妻の手を離す。

「子どもたちを連れて行け」

他の男たちも続いた。

抱擁。

涙。

叫び。

そして――別れ。

未来を守るため、女と子どもだけが宇宙へ送られた。

彼らは、エネルギー障壁に包まれた巨大な岩に乗せられ、食料と希望を託されて星を離れた。

年月が過ぎた。

岩は、宇宙を漂い続ける。

目的地もなく、ただ漂流するだけ。

子どもたちは成長した。

だが、食料は尽きていく。

小さな少女が、障壁越しに星空を見つめる。

「お母さん……誰か、私たちを見つけてくれるかな」

母は涙をこらえて微笑む。

「大丈夫。創造主は、私たちを忘れない」

その時だった。

星々の間に、光が現れた。

一隻の船。

そして――一人の男が降り立つ。

リーだった。

女たちは息を呑む。

「他の種族……!」

「助けが……!」

リーは静かに彼女たちを見渡す。

「もう安心しろ。

君たちは一人じゃない」

彼は技術を提供し、障壁を安定させ、食料を分け与えた。

絶望の中に、初めて希望が灯った瞬間だった。

ラウラの声が、記憶の中で語る。

(あの時、リーは救いそのものだった。

静寂と死しかなかった場所に、希望を運んできた)

そして現在。

長い年月を耐えた岩は、老朽化していた。

漂流する中、巨大な小惑星帯へと入り込む。

衝撃が走る。

岩が激しく揺れた。

人々はパニックに陥る。

「ぶつかる!」

「障壁が持たない!」

一人の女性が古い通信装置を起動する。

「こちら漂流コロニー!

小惑星帯に閉じ込められた!岩が崩壊する!」

彼女は叫ぶ。

「リー! リー、聞こえるなら応答して!」

アルファ組織の基地。

通信を受け取ったラウラは、目を見開いた。

「……まさか」

息を呑む。

「彼女たち……まだ生きていたの……?」

彼女は振り返る。

「急いで!リーを呼んで!」

訓練場。

レオンが汗を流しながら鍛錬している。

その様子をリーが静かに見守っていた。

そこへ伝令が駆け込む。

「リー様!緊急通信です!

あなたを名指しで救援要請が来ています!小惑星帯で遭難しています!」

レオンが振り向く。

「……誰なんです?」

リーは少しだけ目を細めた。

「過去の亡霊だ、レオン」

そして静かに言う。

「だが――今、助けを求めている」

第14話 終わり

後書き:

第14話を最後まで読んでいただき、本当にありがとうございます!

この章では、アルファ組織ができる以前の出来事や、

リーがなぜ多くの人々から信頼されているのかが少しずつ明かされていきます。

過去と現在が繋がる物語になりますので、これからの展開も楽しみにしていただけたら嬉しいです。

また、『アンジョ・ネグロ』の世界をより楽しめるように、

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・世界観音楽(テーマ曲/挿入歌)

・外伝ワンショット(短編ストーリー)

・キャラクタープロフィール(設定資料)

よろしければ、ぜひ作者ページもご覧ください!

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次回もよろしくお願いします!

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