第391話:戦いながら微笑む怪物
第11シーズン第391話「戦いながら微笑む怪物」。
ついに幕を開けたレニの戦い。強敵「白き嵐の子供たち」を相手に、彼は戦いというよりはまるで散歩をしているかのように余裕を見せつける。しかし、その力は紛れもなく底知れないものだった。そして、レニの勝利の余韻も冷めやらぬまま、次なる戦いのカードが提示される。ナンド、ナナ、ダラムの三人が対峙するのは、かつてない速さと威厳を誇る「雷の双子」と「叔父ライカー」。熱狂の渦は、さらに加速する。
スタジアムは今なお振動していた。レオンの歌声が観客の心に深く刻まれているが、今はその感動を打ち消すほどの新たな期待感が会場を包み込んでいる。
巨大スクリーンに次なる対戦カードが映し出された。
『レニ・カム・長老カミ』 vs 『スコーン・ヴァエリクス・リッサラ(白き嵐の子供たち)』
「ついに来た! 今度こそ大荒れになるぞ!」ナンドが勢いよく立ち上がる。
観客席からは「レニ!」コールが地鳴りのように響く。Leonは腕を組んで静かに呟いた。「短時間で終わるだろうな」
アリーナ中央に降り立ったレニは、あろうことか大あくびをしていた。
「なぁ……マジで眠いんだけど」
彼は対峙する三人の強敵を、まるで道端の石ころでも見るような目で眺めている。
巨大な鎧を纏ったスコーン、二刀を回すヴァエリクス、そして空気を凍てつかせるリッサラ。
「敵を侮ることは、致命的な失敗を招くぞ」リッサラの冷徹な警告も、レニには届かない。
「へえ……了解。適当に相手してやるよ」
レニはポケットに手を突っ込んだまま。カムと長老カミに至っては、戦闘の構えすら取っていない。
「なんだ、あいつら……動こうともしないのか!?」実況が叫ぶ。
「――開始!」
BOOOOOOOOM!!
スコーンが地面を叩きつけ、巨大な雪崩と岩の壁がアリーナを飲み込む。ヴァエリクスが超高速で接近し、リッサラが放った無数の氷の刃が空間を埋め尽くす。
雪煙が晴れたとき、そこには無傷で歩み寄るレニの姿があった。
「……これだけか?」
「なっ、馬鹿な!」スコーンが絶句する。
「よし、僕の番だ」
BOOOOOOOOOOOM!!
爆発した黒き炎がスタジアム全体を揺らす。それはソルがよく知る、あの「ナリス」のエネルギーだった。
レニが瞬時に消え、ヴァエリクスを背後から一撃で吹き飛ばす。
「はっ、速すぎる!」
さらに、襲いかかるスコーンに対し、レニはただ「デコピン」を食らわせるだけで、その巨大な体をアリーナの果てまで飛ばしてみせた。
「なんだあの怪物は!」リッサラが戦慄する。
レニは困ったように頭を掻く。「君たち、凍らせるのは上手いんだけど……戦いとしては、退屈すぎだよ」
三人の怒涛の連撃も、黒き炎の前にすべて溶け去る。
ついに痺れを切らしたレニが本気を見せた。アリーナの中空に、黒き炎で編まれた玉座が顕現する。彼はそこに悠然と腰を下ろした。
「おい、冗談だろ……空中に座ったのか!?」
「あれが、俺の親父だぜ!」ヴィニーが叫ぶ。
レニがゆっくりと立ち上がり、冷徹な眼光を放つ。
「終わらせよう」
瞬きする間に三つの爆発が重なり、嵐の子供たちは無様に敗れ去った。
「――勝利、黒き炎チーム!!」
スタジアムの歓声は頂点に達した。しかし、次なるスクリーンへの表示が、会場を瞬時に凍りつかせる。
『ナンド・ナナ・ダラム』 vs 『雷の双子・叔父ライカー』
ナンドがニヤリと笑う。「ようやく出番だ」
対面に立つのは、電気を纏った強者たち。中央には、戦争の経験を肌に宿す重鎮、叔父ライカーが立っていた。
「久しぶりだな」
「ああ……前より速くなったぜ」
雷鳴が空を切り裂き、会場のボルテージは極限へ。
「この戦い、間違いなく最高のものになる」Leonの予言通り、嵐の予感がスタジアムを支配した。
(第391話・完)
最後まで読んでいただき、ありがとうございます!
レニの規格外の強さと、圧倒的なパフォーマンス。そして、いよいよナンドたちの出番です!「雷の双子」と「叔父ライカー」という強敵を相手に、彼らがどのような戦いを見せるのか。
次回の激戦も、どうぞお楽しみに!引き続き応援よろしくお願いします!




