第69話 私、自身の現状を語る
短めデス。
最後に私、大海であるが、ネイちゃんとの辛い別れを経て、本家から車で1時間ほどのところにある私立学園の幼年部に転園した。
転園にあたり、軽い面接はあったものの、異能による試験はなく、入学を許されたのである。
小学部に上がる際には異能の精査や審査があるらしいが、幼年部においてはそこまではないらしい。
7歳にも満たない頃から序列はつけられないということか。
審査されれば、序列底辺になるであろう私である。幼年部では序列関係なく過ごせるということは、私にとっては幸いである。
私にとって今回の引っ越し案件で、一番辛かったことは、言わずもがな、我が幼稚園の友、ネイちゃんとの別れであった。
私は最後の別れをする為、晶露様に事情を説明して、父に連れられて我が最初の母園である幼稚園へと向かった。
我が友、ネイちゃんは意外とドライで豪胆であった。
これが永遠の別れでもない。お互いに元気で過ごそうと笑って言い放たれた。
私が目が潤むのを必死に押さえようとしているのに対し、実にあっさりなネイちゃんであった。
もしや私はネイちゃんの中で、それほど重きを置かれていなかったのか?と疑ってしまったくらいである。
が、ネイちゃんの手が、何かを我慢するようにきつく握られ震えているのに、私は気づいてしまった。
ああ、我が幼稚園の友よ。
一瞬でも疑った私を許して欲しい。
私は決して君との友誼を忘れない。
私は彼女の精一杯の強がりを尊重した。
そしてこのつながりを保つべく、ネイちゃんに私が厳選したレターセットを渡し、文通することを約したのであった。
私たちはまだ5歳、文明の利器のトップクラスに属するであろうスマホなるものを自由に操ることは許されていない。まことに遺憾である。
もう少し成長すれば、許される日も来よう。それまでは文での縁を続けよう。
我が幼稚園の友、ネイちゃん。
次に会える日を私は楽しみにしている。
絶対にまた会おう!
私はそう誓いつつ、世話になった幼稚園を後にしたのである。
ああ、我が友、ネイちゃんに幸あれ!
幼稚園の友、ネイちゃん、お気に入りキャラデス。
ぜひとも、今後も活躍させたいデス。




