第九十三話 コワレタモノ
―――試作型式G-disaster-00、災害への対抗策のための、また別の災害。
地震津波火事親父雷暴風台風…ざっくりと大雑把に述べるだけでも、様々な災害があるが、それらの災害に真正面からぶつかっていけるだけのものとなると、相当のエネルギーを要する。
その身に内包する炉心から生み出されるのエネルギー量は、総合的に見れば改良されたエリーゼも軽く凌駕するだろう。
たとえ、それが壊れかけの状態であったとしても…
【『サイクロンカノン』】
ガゴガンっと乱暴な音を立てて、試作型の両腕が変形し、巨大なスクリューのようになったかと思えば、暴風を産みだす。
【台風用のアームですカ!!】
【だが、この程度ならば防げる!!】
強烈な風だとしても、サクラが前に出て盾で防ぐ。
ドゴォォォン!!
【っつぉ!?お、重い!!】
【当たり前デス!!あれ、ただの風ではなく特殊樹脂液を混ぜた質量ある暴風兵器デス!!】
【目に見えてわかりやすい竜巻だと思ったら、そうなっているの!?】
廃棄品とはいえ、エリーゼと生まれは同じ場所のマジックアイテム。
持っているものも、量産品に支給されるものとは異なる力を持つのだろう。
【『フレイぉえうおうcgぶおうgrくおr』!!】
「何言っているのかわからないけど、今度は口から炎!?」
【色々な災害対応ギミックがありますからネ…】
他の災害となると、放電、放水、振動などがあるのだろうか。
【幸い、一番不味い機能は動いていないようデス】
「一番不味いのって?」
【隕石対策…宇宙からの絶滅原因も、定義的には災害にできますからネ】
どのようなものなのかは聞いておかないとして、定義さえあればいいのだろうか。
とにもかくにも、各種災害に対抗できるようにした結果、色々やばめなもののも多い。
しかしながら、どれも強力な代物ゆえに、扱う者自身も‥‥
バギィッツ!!
【ギィッツ!!】
目が怪しく輝き、光線か何かを出そうとしていた試作型の頭にひびが入り、破損する。
右腕が変形の衝撃で破損し、足が砕け、全身のひびとから緑色のエネルギーのようなものが噴き上がる。
「うわっ、痛々しいというか…下手すると、最後自爆するってことは無いよね?」
【…あり得るかもしれないデス】
それをされたら一番最悪なのだが。
と言うか、自爆システムをそんなメイドに付けるなと言いたい。
…廃棄予定だったものならば、搭載していてもおかしくはない。
だが、そんなことをさせるわけにはいかないだろう。
「クロハ、彼女を止めろ!!」
【動力源は今露出しているゲ…いえ、コアブロックシステム前なので、機関内に電撃ヲ!!】
【ええ、わかりましたよ】
すぅっと素早くクロハが動き、電撃を纏ったナイフで試作型の胸元から出ていた部分に突き刺す。
バチッヂイ!!っと激しく音を立てて数秒ほどで、試作型から漏れ出ていたエネルギーの光も失われ、そのまま彼女は力なく倒れ伏すのであった…
機能停止した試作型
廃棄ならこのまま処分だが…
次回に続く!!
…ゆるゆるぐだってきたので、
そろそろ新作も投稿予定
ようやくというか、モチベ上げたいしね…




