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第10話 インプの指揮官の正体

僕は インプ退治って聞いていたんだが・・・・



今、目の前にいるのは、どう見てもガーゴイルだなぁ。



ホブゴブリンとどっちが強いかなぁ。



何がどうしてこうなった!?





********






「私もトイと一緒に行きます」





アリス姫の発現に、場がざわついた。


トウマには、その後の展開が想像がついた。


綺麗な顔に似合わず、思ったよりもお転婆姫だと、トウマはアリス姫を再評価した。


「トイ、あなたは私の護衛も命じられたのでしょう? それならば、私とあなたは近くにいるべきです。


それに、私をここまで護衛してくれた者どもは、彼ら4人だけでホブゴブリンを屠った優秀な方たちです。


きっと、彼らは戦力の上乗せになってくれます。」




あれ、アリス姫、ハヤトの存在をなかったことにした?


そんなにお留守番がイヤなのかな。



慌てた様子のトイが

「ちょ、ちょっと待ってください。そんなことをしたら、私が父上に叱られてしまいます。」



トイの懇願など、アリス姫には全く効き目がなく、

「いいから私を連れて行きなさい。」


の一言で、会議は大勢は決まったのだった。


最初に会った時は、もっと大人しくて清楚な姫だと思ったのに、活発さでいったらエリーといい勝負だな。


思わぬエリーの押しの強さに、隣にいたエリーはクツクツと笑っていた。


アリス姫たちの後ろにいたユウリやカナの方が、よっぽど驚いているように見える。



まぁ、いくら強いと言っても、インプ程度ならなんとかなるだろう。


そう楽観していたトウマは、


つまり油断していたことに、大きく後悔することになる。




********




結局、トイと数名の兵士、そしてアリス姫とトウマ達が指揮官討伐に決まった。



いくら多少強いとはいえ、所詮はインプ。


トイ一人で何とかなるだろうという雰囲気だった。


やはり、トイはずいぶんと信頼されているようだった。


腹をくくったトイが、半ばヤケクソになっていたのも影響はありそうだ。


トイを最初に見たときは、真面目そうな人物だと思ったが、思っていたよりノリが良い人物なのかもしれない。



会議の最後の方は、口調もかなり崩れていた。



作戦としては、まず、トイを中心に全軍突撃。


雑魚は兵たちに任せ、あず、指揮官を叩く。


指揮官を倒した後に、全体を撲滅。



そんな感じ。


作戦というと聞こえが良いが、ようは、全員で突っ込んで、まずはボスを倒しちゃおうぜ、ってノリな感じだった。



********


結局、すこし開けた平地で、インプ達と対峙することになった。


残党という割には、思ったより数が多い。


こちらの兵も、大半は反乱討伐のため王都に戻ってしまっているので、油断は出来なさそうだ。




「全軍突撃!!」



「キキキーー!!」



トイの号令に合わせて、インプ達も突撃してきた。



思ったより数が多いので、今の時点では、相手の指揮官の姿は見えない。



しかし、予想以上に守りの薄いインプ群に対し、トイ軍はぐんぐんと前進していった。



どんどん前へ進むトイから少し遅れて、申し訳程度に、戦闘に参加するトウマ達だが、ホブゴブリン戦を経て、明らかに調子が良く、


ユウリ、トウマ、エリーの3人は、一撃でほとんどのインプを倒してしまっていた。






あまりに簡単に事が進むので、拍子抜けしつつも、トウマの頭の片隅に嫌な予感がよぎっていた。



そして、間もなく、その嫌な予感が実現することになる。




********



「そろそろ敵指揮官が見えてくるころだな」


やや進軍の速度を落としたトイに、トウマ達が追いつくと、トイがこちらを振り向いてそう呼びかけた。


確かに、インプ達の奥に、ちらちらと色が違う個体が見えてきた。


色だけじゃなくて、サイズも少し違う気がするのは気のせいか。




そう思った矢先、敵指揮官までの道のりの間にいたインプ達が左右に分かれ、指揮官がこちらに向かって突撃してきた。



目の前まで来た、相手指揮官を見て、トウマ達は茫然とした。



それは、どう見てもインプ強化版ではなく、強靭な体をしたガーゴイルだった。。。

アリス姫の そしてトイの地の性格がじわじわと出てきます。

アルト王もまだまだこれからです。

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