精霊様・・・魔力を測定に行きます
お父様に連れられてきたのは魔界の中にある12都市の中でも小さい都市・・サールントにあるハルグール。
ハルグールは魔力の量測定や魔力の質をはかったり、戸籍を登録したりするところです。
5歳時には魔力の測定は義務になっていますが、一般的にお金を払わなければいけません銀貨5枚・・つまり500円ですね。
「すいません。魔力の測定をしにきました」
「ああ、はい。そちらのお子さんでよろしかったでしょうか?」
「はい、ユーリフィアラ=クラシストです。ユーリ行って来い!」
受付のお姉さんについていって1つの部屋に着いた。
「では、まずは量を調べますね。机の上に置いてある水晶に手を置いて魔力を流して下さい」
言われた通りに手を置き魔力を流す。
「はい、薄いピンクですね・・・」
お姉さんは手に持っていた紙に何かを書き込むと
「ではこちらについてきて下さい」
隣の部屋に入ると前にいた部屋と同じように水晶が置いてあった。
「では、さっきと同じように魔力を流して下さい。魔力の質を調べます」
え?質?まずい。忘れてた魔力量しかしていない
「ちなみにこれは、誰にも知られることはありません。記録することはありませんので気楽にやってください。私は誰にも言わないように訓練されていますので」
―本当らしいよ?嘘はないみたい・・・気楽にやってみたら?―
―ならいいかもしれないね・・―
言われたとおりに魔力を流す
するとどうだろう・・・
水晶が粉々になった。
ちょっと待って!粉々ってやばくない?私のせい?
恐る恐るお姉さんを見てみる。
「ユーリさんは素晴らしい質の持ち主ですね」
え?粉々になったのに?
「この水晶は割れることによって質を調べるんですよ。この方法は都市によってそれぞれですので混乱されるのは無理はありません」
なんだそうかよかった。
「ユーリさんのは粉々になっていますのでものすごくいい質を持っていますね」
あぁやってしまった・・・。質も普通に設定していればよかった
「で?普通の人はどうなんですか?」
「普通なら10個ぐらいに割れますね・・」
10個・・・そして私のはバラバラ・・・・
「訓練していけばもっといい質になるかもしれませんよ?頑張ってください」
「ではこれで・・・」
私はお父さんの場所に戻る
お姉さんは書類をお父さんに渡す
おそらく魔力量などが書かれているものを渡したんだろう
「ありがとうございました」
「くそが!お前は普通か!兄たちは優秀だったのに」
蹴られた・・殴られた・・・けどあんまり痛くはない・・・
「お前が10歳になったら娼館に売る。それまで感謝しながら生きろ」
そして強く蹴ってまたどこかへ消えた・・・・。
「大丈夫か?今手当てするからな?」
お父さんに蹴られ腕が折れていました。
お兄様たちに手当てをしてもらい家の近くの川に行きました。
どうしてでしょう・・・?お父さんは憎む相手なのにそれよりも哀れに思ってしまいます・・・
どうしてでしょう・・・?いつから父はお金に執着するようになったのでしょう?
「・・・・ウィン。10歳になると売られる。しかし今逃げたらお母様に被害が出る。ならさギリギリまでいようか?売られる直前に逃げだそう・・・」
青い小鳥が肩に乗る・・・・
「ユーリ様のお心のままに・・・」
ウィンは敬語だったが・・・まぁいいでしょと思いながらそれを聞く・・・・。
さてこれからどうするか・・・・まずは10歳になるまでの準備ですね・・・
武器の強化とか・・いろいろ・・楽しそうになりました・・・・・・