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1ー3

 パパの再婚はすごく衝撃だったけれど、いざ一緒に暮らしてみれば、あかりさんは優しいし、パパはいつもどおり。


 だけど、やっぱり本物のママを知らないからかな? 少し悲しく感じたりもした。


 そういうもろもろや気圧のこともあって、一気に微熱が出たみたい。


 とにかく今は寝て治そう。あたしはまた深く呼吸をして布団を引き上げた。


 思えば、仕事の都合で参観日やお休みの日なんかもあわなくて、結局楽しく遊びに行くことはなかなかなかったけれど。


 その分、遊園地に行ったり、動物園に行ったり、映画を観に連れて行ってくれたことはわすれない。


 近所のおばさんには『一卵性親子』だとからかわれたこともある。


 と、いうのも。あたしの斜め先にいつもパパがいるからだとか。


 言われてみればたしかに。


 でも、今後はそういうのもなくなっちゃうのかな?


 あかりさんをこまらせたくなくて、ついママって呼んじゃうけれど、そうだよね。これまでママがやることの全部をパパがやってくれていたようなものだから、不思議っちゃあ不思議かな。


 いつか、心からあかりさんのことをママって呼べる日が来るといいな。


 ▶ ▶ ▶


 目が覚めたら、テーブルの上にあたしの弁当箱が乗っていることに気がついた。


 もちろんパパの手作りだ。


 キャラものの弁当箱を開くと、なんとも鮮やかなキャラ弁が顔を出した。


「もう、恥ずかしいなぁ」


 それは、幼稚園でのこと。他の子たちのお弁当がキャラ弁でうらやましいってパパに言ったら、キャラ弁を勉強して作ってくれるようになった。


 もちろん、その頃はとてもうれしかったけれど、今はかなり恥ずかしい。


 だからって早起きして自分でお弁当を作る気力はない。


 ふふふと笑いながらお弁当に手をつける。


 やっぱりパパはすごいなぁ。


 よし、あたしもがんばろう。


      終わり


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