純潔を捧げよ 2
考えることが多い中、私は帰路についた。
未だにどう決断したら良いのかすら検討もつかないままお屋敷に戻った私は、持ち物を寝室のベッドに投げつけて部屋に篭っている。
立て籠っていると、執事グレイが部屋の扉をノックをしていたのだがどうしたのだろうか?
扉を開けてグレイに用件を聞き出す。
「どうしたのグレイ?」
「お嬢様 悩み事ではありませんか?」
「何にも無いわよ。 グレイには関係ないわ」
「何も無いというのにどうして泣いているのですか?」
自分でも気づかない内に、涙を流してしまっていたらしい。
グレイに何を隠しても無駄であるのだろうと気づいてからは、私は淡々と今日の出来事を告白した。
「婚約の締結に申し出たのだけど、大分警戒されているみたいで苦戦しているのよ。 あんな奴に私の純潔を差し出さないといけないらしいわ。 どうかしているわよね。」
「なるほど そういうことでしたか。 本当にお嬢様は馬鹿ですね」
「なんですって!! 私がこんなにも悩んでいるのにあんまりです」
「悩む必要がないから馬鹿だと申したのです! お嬢様は全てを抱え込みすぎる。 別にいいのですよ。 お嬢様が国の為なんかに体を張る必要なんかないのですから」
その言葉に私は、どれほど救われただろうか。
止まらない涙をグレイに受け止めて貰い、私は落ち着きを取り戻したのだが……。
グレイが何やらポッケに手を入れて、ゴソゴソと物を探しているようだった。
「ありました。 これです。 最有力な手がかりになると思います。 使って下さい」
「ーーグレイこれは!!」
あの男と戦う準備は整いました。
この『毒』ならば、確実に服毒させる自信もある。
さぁリベンジです。
私が華麗に断罪致しましょう。
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