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後日談


 サンブルグ伯爵家からお便りが届いていたので、それを読み上げる。


 拝啓 陽春の候、罪人の断罪において健闘して頂いたこと誠に立派であったと申し上げます。 平素は格段のご厚情を賜り、厚くお礼申しあげます。 末筆ながら、エミアお嬢様を筆頭にご多幸をお祈り申しあげます。


 さて 本題ではありますがグレイの治療の件は、見事に成功しました。 清々しい顔つきになっており、エミアお嬢様のことを心配していましたよ? 親バカですね。


 ただいま 私達は反乱軍『エイドス』の残党を捕らえるべく日々、奮闘中であります。 これ以上、戦いで命を奪い奪われて悲劇を生んではならないですものね。 所で最近は国王との進展はあったのですか? 気になり過ぎて私は今も眠れません。 交際する時は私に教えて下さい。


               敬具 マリエル・サンブルグ


 「別に国王となんて付き合ってないわよ! 何を勘違いをしているのかしら?」


 「お姉様 朝から騒がしいですがどうしましたの?」


 「おはようマリー。 マリエルが鬱陶しくてつい…… ね?」


 「ーー怖いですわよお姉様!」


 すると、メイドのカーリーも私達の前にひょっこりと顔を出していた。


 「今日は皆さまお揃いですね! グレイ様はいつ戻られるのでしょうか?」


 「今日にでもこのお屋敷に帰ってくるわよカーリー。 死にかけていたのだから優しくするのよ?」


 「はい! 了解致しました! 私は屋敷の掃除をして来ますね!」


 三人が揃うというのも久しぶりだ。


 事件に巻き込まれていて、なかなか会う時間もないしお茶をする時間もない。


 だけど私はある約束をしていた。


 『もう一度アールグレイを淹れて貰えませんか』


 皆んなでお茶をすると約束をしていて、その約束の日はグレイが帰ってくる日。


 今日なのである。


 ガランッ!


 お屋敷の門が開き私達に挨拶をした。


 「死に損ないが帰って参りました。 お元気でしたかお嬢様」


 「グレイ! おかえりなさい。 お茶の準備をして頂戴!」


 「かしこまりました!」


 皆んなを集合させ、妹カーリーとマリー そしてグレイでお茶会を開く。


 「お待たせしました。 私特製のアールグレイです」


 確かに美味い。


 エマさんが納得してしまうのも仕方がないのだろう。


 「今日の紅茶だけは格別ですわね」


 曇った空が晴天になるように、グレイの心もいつか完全に晴れることを願いながら、私はアールグレイをすすっていた。



最後まで読んで頂きましてありがとうございました!

 短編版も投稿していますので、そちらの方でも読んで頂けると嬉しいです。


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お読みいただき有難うございます!
初恋だった彼女が死んだ。だから俺はタイムリープした。
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